植物学者マーティン・ハリス博士（リーアム・ニーソン）は、学会に出席するために、妻エリザベス（ジャニュアリー・ジョーンズ）とベルリンへ旅立つ。 空港でのチャックを終え、タクシーで荷物を積む際に、パスポートを入れたアタッシュケースを積み忘れたのだが、まだ気がつかない二人だった。
ホテルに着きエリザベスがチェックインをしていると、最高級のスイートルームにうまく予約が入っていないことに、彼女が戸惑っているとき、マーティンは初めてケースが無いことに気がついた。
すぐにタクシーを拾い、空港まで走り出すマーティンだが、妻はそれを遠くで見ている だけだっ た。
しかし不幸なことにそのタクシーは全前方のトラックの積み荷が落ちたのを避けようとして、事故を起こし橋から川に転落してしまった。
女性ドライバー・ジーナ（ダイアン・クルーガー）が必死にマーティンを助け、彼は蘇生処置をされ病院に運ばれた。 初めは意識不明状態だったが、やっと目を覚ました時、彼は意識が混濁していた。
自分の名前と職業は思い出すのだったが、なかなかそれ以外思いつかない。 しかし身の回りの物を見ているとき、だんだんと空港に来たとき、ホテルに向かったこと、を思い出していった。
医者からようやく退院の許可をもらい、ホテルに行き、妻の姿を認めて安心したのも束の間、彼女は自分を知らないと言う。 そればかりか、自分の名を名乗る見ず知らずの男（エイダン・クイン）が、彼女の傍らに現れるのだった。
このままでは捕まると思った彼は、咄嗟に事故に遭って記憶障害があったと言い、もう一度病院で見てもらうとその場を離れた。 しかしパスポートを持っていない彼は、安いホテルにも泊まれず、本国の友人に電話を掛けるが途中で切れてしまう。
しかしそんな彼が何者かに監視されているのを感じ、そして彼の後を追ってくる男がいた。 いったい彼に何が起こったのだろうか？…
同題名の作品があるんですが、これが一番の有名作品？ 主人公マーティンを演じるリーアム・ニーソンは一介の科学者として登場します。
？いつもの無敵の男ではない ？まずここがとっかかりの謎？なんですが、初めにすらっと見ていると、今回の彼はおとなしい役なんだなと、騙されます。
いきなりの交通事故に遭い、記憶を無くし、混乱してしまうマーティン。 そしてだんだん自分を思い出していくんですが、自分とは違うマーティンがもう存在している。 妻は恍けているのか、本当にそう思っているのかわからないという、“私は誰？”の展開は他作品でもありますが、設定としては面白いですね。
そのままだと、もう後はホームレスになってしまいますが、ここで何人かの協力者が出てきたことで、彼は何とかつなぐことができるし 、ある意味計画がどんどん狂ってくるという皮肉がこの作品の面白さでしょうね。
ネタバレしないように書けない作品ですが、唯一ちょっとがっかりだったのはラストでしたね。 あのラストという事は、あの組織自体があまり大きくなかったのかな？ という感じがしました。
最後に、ちょっとだけ無敵のリーアム・ニーソンが見れた作品でした（＾＾）
