anttiorbの映画、映像の世界

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フリーダム・ライターズ


ロサンゼルス郡ロングビーチ。 様々な人種の集う場所。
エバは、アメリカでは誰しも王女になれるチャンスがあると思っている。 しかしアステカの血を引く彼女は、父から強くなることを求められていた。それは生きていくため。 ここは人種間の争いや、ギャング同士の抗争が絶えなかった。
殺人が起こると、父は警察に逮捕された。 仲間の中で中心的存在だったからだった。 そして彼女は高校生となって行く。
1994年、ウィルソン高校に新任国語教師エリン・グルーウェル(ヒラリー・スワンク)が赴任してくる。 203教室の担任となるのだが、キャンベル教科主任(イメルダ・スタウントン)に色々この学校の事を説明される。
2年前までは、優良な生徒が多い高校だったのだが、人種差別の撤廃をしてから、優秀な生徒の75%が出て行ってしまい、今は荒れ果てた学校になっているとキャンベルがいうと、エリンはその差別撤廃だからここに来たと、満面の笑みで言うのだった。 彼女は教師生活に燃えていた。
しかし203教室に早めに行き、黒板に自分の名前を書いていたが、生徒たちは2度目のベルが鳴ってやっと入ってきた。 白人の生徒はたった一人の、まさにあらゆる人種のクラスだった。 そして始めの授業から喧嘩が始まってしまうのだった。
エリンは夫のスコット・ケーシー(パトリック・デンプシー)に支えられながら、なんとか頑張って行くが、たまに会う父のスティーブ(スコット・グレン) からは、心配されてしまう。 しかし彼女の夢を何とか叶えたいというスコットの言葉に渋々了解をするのだが。
彼女は教材にラップを取り入れるなど努力を重ねていく。 しかしとうとう、夜のドラッグストアで、殺人事件が起こってしまう…

主演のヒラリー・スワンクが製作総指揮にも携わったこの作品、冒頭の血気盛んな新任教師の姿は、ちょっと意外な感じさえ受けました。
ただ、いまだに差別問題が大きく横たわっているアメリカの、暗部にこの作品も大きく訴えている作品ですね。
この「フリーダム・ライターズ」という題名自体がまずインパクトがありますよね。 それはこの作品中の生徒たちの日記が出版された時の題名だそうです。
彼女が赴任したこの高校は、人種差別撤廃を謳った時から、名門校から転落していったんですね。 まずそこからして、アメリカの病んでいる部分ですかね。 能力云々ではなく、人種で早くも格付けをし、レッテルを張っているんです。
またそんな有色人種の子供たちのいる高校に、わが子を通わせたくない親たちが多くいるという冒頭の教科主任のセリフなんですね。
大きな違和感を感じたエリンですが、彼女は自分の理想のためどんどん突き進んでいきますし、予算が出なければパートまでして自費で教材を揃えて行きます。
そんな健気な姿にまず夫が、父が、そしてとうとう生徒たちが一人ずつ心を開いて行くところはちょっと泣けちゃうんですよね。 この女教師はうわべだけじゃない、本当に自分たちのことを考えてくれている、そう心が向くと、学習意欲もどんどん湧いてくる、ここがこの作品の大きな意義ですね。
今まで大学進学なんて鼻から考えられなかったクラスが、多くの進学生を出していく。最後の本当のクラスの写真はそんな自信に満ちた集合写真でした。
小さな一歩の出来事かもしれませんが、この小さいクラスで起こった波が、国まで広がればいいなあと思った作品でした。

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エバの日常はいつも緊迫していた

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エリンが初めての授業

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白人生徒は1人だけ、そしてすぐに喧嘩が

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夫が励ましてくれる

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この授業が分岐点だった、殺人事件が起きた直後の

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男女が別れたディベート

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実際のクラスの画像

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