木村奈々(沢尻エリカ)と妹のマリコは母の靖子(浅田美代子)の見舞いに行く途中、駅でタカシという少年にあった。 タカシは定期券を拾ったというが、その直後に見知らぬ女性から「お前は時期に死ぬ」と言われたと奈々に言い、その後行方不明になってしまった。
奈々はクラス委員になっているほど優秀だが、母の病気とかいろいろ問題を抱えていて、進路も就職という欄に丸を付けていた。
ある日、その日奈々はバイトが入っていたので、母のお見舞いはマリコだけで行かせた。 でもまり子は何か一人で行くのを嫌がり、奈々の高校まで迎えに来たのだが、いきなりバイトを休むわけにいかず、やっぱり一人で行か せてしまう。
鉄道会社に勤務する青年・久我俊一(小栗旬)は電車の運転手だったが、トンネル内で線路に横たわる怪しい人影を目撃。 電車を急停止させ、降りて確かめようとするが、次の瞬間、それは忽然と消えてしまう。 こんなことが何回か続いたため、俊一は運転業務から外されていた。
古澤監督作品は、観たい作品も多いのですが、なかなか見る機会がありませんでした。
若い俳優さんたちを起用した作品を撮ることが多い監督ですが、今となってはそれが結構貴重な作品になっている気がします。
ホラーとして恐いかという視点ではいま一つ感がありますし、どちらかと言うとびっくりさせる感じなんですが、鉄道における人身事故を題材にしているんで、そこはちょっとリアルかもしれませんね。
また人身事故に遭った人間の怨念が、事件を引き起こすというだけでない捻りはあるんですね。 ただそこはもうちょっと突っ込んだ設定にしたらもっと良かった。
ただ、トンネル工事が何かの障害で予定のコースから曲がってしまう、というのは結構あり得ることで、そこはちょっとツボのお話でした。中の中かな?