anttiorbの映画、映像の世界

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時をかける少女(1983年版)

1983年作品、大林宣彦監督、原田知世主演。

スキー教室の時、芳山和子(原田知世)は星を見上げながらロマンチックなことをつぶやく。 でも全く反応をしないクラスメートで幼なじみの堀川吾朗(尾美としのり)、とそこに不意に現れた長身の高校生、彼は深町一夫(高柳良一)。 早くみんなのところへ戻らなければ。
クラスで合流すると、なぜか深町のスキーが無かった。 教師の立花尚子(根岸季衣)が同僚教師 福島利男(岸部一徳)のスキーを深町に貸して降りることにした。 深町というのは存在感のない生徒だった。 和子はそう彼に言ってちょっと心配するような口調になった。
土曜日の放課後、掃除当番の芳山と堀川と深町、3人で理科室の掃除は大変だし、腹が減っていると愚痴を言いっぱなしの堀川。 ようやく終わり、戸締りをしに一人で閉めに和子が行くと、実験室で不審な物音を聞きつけ、中に入ってみるが人の姿はなく、床に落ちたフラスコの中の液体が白い煙をたてていた。 フラスコに手をのばした和子は不思議な香りに包まれて気を失ってしまう。
和子は、保健室で気がつき自分を運んでくれたクラスメイトの堀川吾朗や深町一夫らと様子を見に行くが、実験室は何事もなかったように整然としていた。 しかし、和子はあの不思議な香りだけは覚えていた。 それはラベンダーの香りだった。
そして、帰り道、急に飛び出してきた自転車をよけようとした時に、なぜか変な錯覚に陥る和子、目に見える情景が、細切れに見えたのだった。 そして彼女の周りの時間の流れがおかしくなっていくのだった…

2006年版のアニメ作品 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13449041.html 2010年の実写作品 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/6922789.html と見てきましたので、1983年版の原田知世版を視聴しました。
これは劇場に行った作品で、確か昔はソフトも持っていたと思います(^^)
原田知世と言えばこの作品と、私は今も思っています。
当時これは大林監督の、尾道三部作の中の一作とされ、いきなりのモノクロシーンから始まるんですね。 でもここが実は意外に重要なシーンで、これが最後にすべて辻褄が合う形になっていきます。
そしてこの設定が、2006年版に繋がっていくんですね。
尾身としのりは今は優しいお父さん役になっていますし、高柳良一、そして学級委員役の津田ゆかりは引退、それ以外の主要な俳優さんたちは続けられていますね。 さすがに深町家の祖父母のお二人はお亡くなりになっていますが。
物語は、タイムリープもの。 タイムリープというのはその時は聞き慣れない表現でした。“タイムスリップ”と“テレポーテーション”を一緒に行うものという事ですね。
この設定が、後の2006年版、2010年版に生かされていくんですね。 またラストシーンが大変ちょっと切ない感じに作られています。 でもそれは、時間旅行の鉄則をしっかり守っている風であり、説得力のある、でももどかしいラストシーンに作られています。
またエンドロールがけっこう好評だったですね。
久しぶりに見て、懐かしくもあり、当時を思い出しました。

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3人で帰る途中ちょっとおかしな体験に

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深町は祖父母と暮らしている

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弓道部の和子、この辺から変な感じが強くなる

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不安な状態を深町に相談

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全てはこの香りから

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