慶応4年(1868年)の鳥羽・伏見の戦い後、将軍慶喜の警護および江戸市中の治安維持を目的として有志により“彰義隊”が結成される。 しかし時は、徳川の世の終わりを迎えていた。 世界に類を見ない、血を流さない政権交代、江戸城無血開城が行われたのだった。
その頃、吉森柾之助(瀬戸康史)は、養子先の笠井家から、討たれた義父の敵討ちをしてくるよう、妻と母に言われ、彼は渋々家を後にする。 それは体の良い追い出しだった。 もう家に戻れない柾之助は言い合っている二人を発見した。
彰義隊には幹部で穏健派・森篤之進(オダギリジョー)という人物がいた。 面倒見のいい森は、若い隊士達に壊れるとすぐに宴席に連れて行ってくれる。 半分たかられているのだが、それでも彼は持論を論じ、軽挙妄動しないようにコントロールしている。 悌二郎はそんな森に心服して行き、彰義隊に居座るようになっていく。
タイに行く前に記念撮影
穏健派の森
隊に入った二人
しかし時代はだんだん彰義隊にも辛い環境になって行く。 3人の運命は?…
先日アニメ作品で、「百日紅 ~Miss HOKUSAI~」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13050108.html を見ましたが、今度は杉浦日向子原作作品の実写版です。
アニメ作品は、北斎という個性の強いキャラでしたので、入りやすさがありましたが、原作の匂いはちょっと薄れた感じがしました。
この実写版は、私はより原作感が薄れた気がしました。 彰義隊という悲劇のヒーローたちの作品なので、やはり玉砕、裏切り、惨殺というのが際立ってしまいますね。
もうちょっと原作は飄々とした作りだった気がしますが?
彰義隊は徳川とともに、自らの命を終わらせようという集団だったんですかね? 私には、ここから西南戦争まで、いきなり終わらされてしまった、武士の世の中に対してのどうしても晴 らしたい鬱憤のような気がします。
たまたまこの作品の極とか若い武士たちは、慶喜のお見送りを見たことから、ある程度の忠誠は感じますが、それ以外の武士たちは、終わってほしくない武家の世の中を反動的に無理とわかっていても、歴史の逆回転をしなくては収まらないといった、前にも後ろにも進めないというどうしようもない感情の集まりでは?
ちょっと不可思議なシーンも入っていますが、「百物語」の映像化をやってほしいですね。

団子やで出会った3人




ある夜、砂世の前に現れる極
