anttiorbの映画、映像の世界

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ラヴァーズ・キス

2003年作品、及川中監督、平山綾主演。

<冷たい月 The moon>
高校3年生の藤井朋章(成宮寛貴)と川奈里伽子(平山綾)の出会いが描かれている。 とかく悪い噂のある朋章であるが家庭の事情から家を出ており、見かけや噂よりずっとストイックな性格である。 里伽子は断ることのできない性格のため惰性で男遍歴を重ねていたが、一度だけ寝た朋章にきつい意見を言われる。
酔って彼のアパートに寝かせてもらったとき思わず 「あたしほんとは怖くて・・・だれも気づいてくれなか・・・」 とうわごとのようにつぶやいてしまう。
翌朝、里伽子は 「あんまり自分を粗末に扱うな」 と言われ、二度とできないと思っていた自分の恋心に気が付く。
<Je te vent あなたがほしい>
朋章の1年後輩の鷺沢高尾(石垣佑磨)は中学時代に朋章と同じバスケット部に所属しており、その頃から朋章にあこがれていた。中学3年生の夏休みのあと朋章が激変してからもずっと朋章を見ていた。 彼は小さいころ、幽霊を見たことがあった。愛し合って心中したカップルなのだが、その心中のところが何故か、自分と朋章という夢を毎晩みるようになってしまった。 自分は変態か?
テンペスト tempest>
川奈依里子(宮崎あおい)は里伽子の2つ下の妹であり、小さな頃は仲が良かったが、最近は仲の悪い姉妹となってしまった。 里伽子の同級生で友人の尾崎美樹(市川実日子)の家は大家族であり、依里子そのにぎやかな雰囲気が好きなため尾崎家にしょっちゅう出入りしている。 姉とはちがい明るくてさっぱりした性格の美樹に里伽子は惹かれているが、もちろんその想いを口にすることはない。

吉田秋生の昔の作品は全部読んでいるんですが、これも読んだはずでしたが、ちょっと記憶が薄かったです。「海街diary」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13165901.html で、久しぶりに作品に触れた感じだったので、この作品の映画版も見て観ました。
2003年作品ですが、画質もあるようですし、何か古い感じがしましたが、やっぱり見ていくと、吉田秋生の作風が感じられる、青春群像劇でしたね。
彼女の作品は、今で言うBLが結構書かれていましたが、あまりドロドロした感じではなく、途中途中に挟むギャグタッチのやり取りが可愛かったんですよね。 もちろんそうでない作風のもありましたが。
この作品は、12年前なので、当時主役級だった役者さんと、現在バリバリの役者さんのコントラストが面白いですし、成宮君が若いですね。 そしてあおいちゃんがとっても幼くてかわいいです。
3つのパートに分かれているんですが、誰に視点を当てているかによったカメラワークになっており、重複した話をそれぞれの主役の視点から心情を含んだ表現をしています。
同性愛が絡み合った憧れに近い感覚なんですが、だからと言って嫌な感じのしない青春ドラマでした。

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里伽子の恋心に火がつく

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依里子は美樹に憧れている

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依里子と篤志は妙に仲がいい

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朋章と里伽子

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この6人

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