anttiorbの映画、映像の世界

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心が叫びたがってるんだ。

2015年作品、長井龍雪監督、声の出演:水瀬いのり内山昂輝雨宮天細谷佳正

少女・成瀬順(声:水瀬いのり)は、あこがれの場所があった。 そこはお城だった。そこに王子様と一緒に行き、そこでパーティーに出るのが彼女の夢だった。 とそこに、お城から出てくる車があった。 しかしその車に乗っていたのは、なんと父(野島裕史)だった。
順は父がお城のパーティーに出ていて、そこから帰ってくるのだと思った。 家に帰るとその話を母の成瀬泉(吉田羊)に話してしまう。 母は、彼女の口に卵焼きをつっこみ 「その話は決して二度と話してはいけない」 と怖い顔で言うのだった。
そしてある日父は出て行った。 荷物を積んだトラックの前で、わけがわからない順は父に 「ママと喧嘩をしたんなら、私がママに行って仲直りをしてもらう」 と無邪気に言うが、父は冷たい顔で 「そうなったのはお前のせいじゃないか」 と言うのだった。
彼女はひとりで泣きじゃくっていると、そこに卵の王子が現れる。 王子は言う 「このまま君が今のようにおしゃべりだと、君はこれからとんでもなく不幸になる。 それを止める手段は、もうおしゃべりをしないよう、口をチャックしてしまうことだ。」
高校2年生になった順はある日、担任の城嶋一基(藤原啓治)から “地域ふれあい交流会” の実行委員に任命される。 
一緒に任命されたのは、全く接点のない3人のクラスメイト。 本音を言わず、やる気のない少年・坂上拓実(内山昂輝)、甲子園を期待されながらヒジの故障で挫折した野球部の元エース・田崎大樹(細谷佳正)、恋に悩むチアリーダー部の優等生・仁藤菜月(雨宮天)。
しかし彼女は、必死に絞り出すように何かを叫ぼうとしたが、途中で言葉は途切れ彼女は教室を飛び出してしまう。 彼女はしゃべろうとすると腹痛になってしまうのだった。 しかしほかの3人もいろんな事情を抱えている仲間だったが、それは皆まだ知らないことだった・・・

「あの日見 た花の名前を僕達はまだ知らない。」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10158471.html のスタッフが製作したこの作品、これはもうはじめから楽しみにしていました。
続編ではなく本当の新作、ただ舞台は「あの花」と同じ秩父市になっていて、西武線やいろんな駅、街並みが見られますね。
そして原作者は「超平和バスターズ」となっています。
物語は、言葉を喋れなくなってしまった成瀬順を中心にした4人を中心に進んでいきます。 彼女が言葉を発せなくなった件は、いったい誰が悪いのか? そこはちょっと大人に関して憤り感を感じるシーン、無邪気に母親にお城(ラブホテル)のことを話す順には悪意は全くなく、それを非難する父親は自業自得であり、順は大きな被害者ですがね。
そしてこの4人で進めていく “地域ふれあい交流会” での出し物、これがこの作品の大きな肝となっていきます。 果たして何をするのか? 言葉を喋れない順は、どう参加していけるのか? なかなか細かいところまで作りこんだ、いい作品でしたね。 でも高校生にしては歌が上手すぎですが(^^)
良質のアニメ作品です。

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順はあることを見てしまった

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しかしそのことで父と母が

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そして彼女は言葉を失った

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実行委員になった拓実と

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会話はメールで

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