琵琶湖畔の街、竹生島、ここである儀式が行われていた。 生まれたばかりの赤ん坊がいる。 額の上に盃が乗せられ、父・洋介(田口浩正)はその子に涼介と命名した。 そこに現れたのは棗家の当主・永海(高田延彦)だった。 どうやら棗家にも男の子が生まれたようだった。
本家の元へやってきた日出涼介(岡田将生)。 本家の日出家は1300年来代々琵琶湖から不思議な力を授かる一族で、涼介は高校への進学を期に修行するために本家で居候を始めることになった。
棗家と、日出家はこの琵琶湖を挟んで、絶えず争っていた。 そして両家には不思議な力を宿す家筋だった。 琵琶湖は黒く染められることもあり、今この石走の地で平成の世にも受け継がれている。
本家の住人は皆特別と源爺は言うが、なぜ特別なのか? 今はまだ知らない涼介だった。
船が着くとそこの石垣が動き、そこが入り口だった。 日本で唯一城で暮らす一家、圧倒される涼介を待っていたのは、藤宮濤子 (貫地谷しほり)で、彼女は涼介のコーチ役だった。
すぐに当主の日出淡九郎 (佐野史郎)を紹介されるが、会っていた男は何かの書類にあっさり印鑑を押すところだった。 そして本家の跡取り息子・淡十郎(濱田岳)も会わせられるが、彼は伝説を持っていた。 伝説の儀式で、盃を割ったということだった。
次の日から高校に通うことになるのだが、なんと赤い制服を着て行く羽目になる。 恥ずかしい格好だったが、何か浮いている涼介と淡十郎だったが、そこに絡んでくる奴がいた。 しかしそこに現れたのは同じクラスの棗広海(渡辺大)だった。 何か大きな音がして、その場は収まったのだが、何やら不思議な力が働いたのだった。
はたして涼介は無事?力を発揮できるのだろうか?・・・
“しゅららぼん”とは一体? 大きな謎の言葉ですが、それは映画の最後の方で語られます。 万城目学原作作品、「鴨川ホルモー」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13090503.html 「プリンセス・トヨトミ」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/6833116.html とこれで映画化3作品すべて鑑賞しました。
なかなか独特なフィクションを作る作者ですが、これも奇想天外ですね。
基本笑いのベースがあるんですが、これは結構なVFX作品で、そしてラストも意外に感動的な感じに仕上がっていました。
この作品でもなかなかの存在感を見せていたのはやっぱり深キョンでしたね。 一族の中で大きな力を持っている彼女ですが、その持っている力のために、不幸な生活を送ることになってしまった、そんな悲劇の女性を演じていますが、やっぱり美しさは群を抜いていました。
それと源爺役の笹野さんですね。 ちょっと今回は意外な役どころでした。
結構面白いギャグではないサスペンス?ですか。
修行に来た涼介、赤い制服を着せられる
授業の時大きな音が彼だけに聞こえる
棗広海はライバルの家系
コーチの藤宮と修行
清子と遭遇