anttiorbの映画、映像の世界

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エンド・オブ・ザ・ワールド

2012年作品、ローリーン・スカファリア監督、スティーヴ・カレル主演。

小惑星チルダが地球に接近。 衝突を回避するための破壊作戦が実行されたものの、失敗に終わり、人類の滅亡が避けられないと判った。
人々はいままで抑えていたリミッターが外れ、ドラッグに、SEXに、酒にどんどん溺れていく。 いずれ電気もなくなるだろう、それでも報道はなんとか続いているが、もうその秩序も薄れ始めている。
保険セールスマン、ドッジ(スティーヴ・カレル)はそれでも律儀に出勤し、仕事をしようとするが、車内は荒れ果て、幹部も辞め、経営者は残ったものを幹部に引き上げようとするが、誰もむなしさからやる気などないのだった。
ドッジは更に無気力になることがあった。 それは彼の妻のオリヴィア(ローリーン・スカファリア)は何も告げずに去っていったからだった。 最後の瞬間を様々なところで、様々な相手と、残り少ない時間を、どう過ごすか、いまの人間にはそれだけしかないのだったが、彼は、最愛の妻と過ごすと言う選択肢が無くなってしまっている。
残り少ない命をはかなんで自殺する者がいる中、彼は友のウォレン(ロブ・コードリー)と彼の妻のダイアン(コニー・ブリットン)のところに行く。
妻がいなくなったドッジを慰めようとする二人は、その日のパーティーに呼んだのだった。 ダイアンはカレン(メラニー・リンスキー)という女性を紹介し、彼を慰めようとしてくれるが、ドッジはそんな気分になれないで、一人バスルームに籠ってし まう。ダイアン自身も慰めようと迫ってくるが、彼は結局家に帰ってしまう。
そんな時、隣に暮らす奔放な女性ペニー(キーラ・ナイトレイ)と初めて言葉を交わす。 “イギリスにいる両親に2度と会えなくなってしまった” と嘆くペニーから、彼女のもとに誤配達された自分宛の手紙を渡されたドッジは、その中に、かつて心ならずも別れた最愛の女性オリヴィアの名前を見つける。 そして町がいよいよ暴動が激しくなったとき…

ブロともさんの記事を見た後、タイミングよくBSで放送、前から見ようと思っていたこともあり、さっそく鑑賞。
主役のスティーヴ・カレルは 「フォックスキャッチャー」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12723355.html でのデュポン役の印象が私にはまだ強く、ハートフルな役も意外と行けるんだと思いました。 あのときはサイコ的な不気味さいっぱいでしたからね。
こういう展開だと、何とかして危機を回避する話なのかと思いますが、全くそうではなく、万策尽きた後、惑星として、生命体が住めない環境でなくなるという、題名通りの世界の果て、終わりという物語でした。
また核戦争とかでなく、小惑星の衝突という、人為を超えた物なので、もうお手上げが決まった後の終末観をシュールに、ハートフルに、またリアルに描いていましたね。
個人でも、人生が終わる期限を決められたら、何をやるのか? 欲望丸出しになるのか? それとも、綺麗に死んで行くのか? どちらもアリで、揺れ動くかもしれませんし、絶望の果てに、早めに自殺する人間もいるのかも。 そんなあらゆる人間の取りうる行動が結構網羅され、描かれていましたね。
相手役はキーラ・ナイトレイ、不思議ちゃんなんですが、だんだんお互いの最後の望みに傾倒する中、愛が芽生えるふたり。 物語はそこでブツッと終焉を迎えるところは儚くも美しいかも
監督のローリーン・スカファリアは監督としてはまだこの1作しかないみたいですが、出演作はもう1本あるようですし、この作品は写真で登場でした。 SFのようなタイトルですが、ラブストーリーでしたね。

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たった一人になってしまったドッジ

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そして出会った二人

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お互いの最後の望みをかなえるため出かけると

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据えられた犬と一緒に

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最後に二人が見つけた物は?

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