anttiorbの映画、映像の世界

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呪(のろい)

2013年作品、スティーヴン・R・モンロー監督、ケイトリン・リーヴ主演。

夢の中に出てくる母、何度同じ夢を見てしまうのか? 彼女の母は2か月前に命を絶ったのだが、その場所は青木が原だった。
日本の大学に通う日系アメリカ人のマイコ(ケイトリン・リーヴ)は、青木ケ原樹海で自殺した母親を供養するため、ハロウィンの日にドキュメンタリー・サークルの友人と現地へ向かう。 アンバー(キャシー・トムソン)はこのドキュメンタリーを課題としていて、マイコは彼女に協力をするのだが、しかし直前になって、あてにしていたカメラマンがサボってしまい、代わりに映画研究会のカイル(グラハム・ワードル)が音声係のテリー(デジャン・ロヨラ)に連れられてやってきた。
頼りは1枚の写真で、それが母が命を絶った場所ということだが、学校のシーンを撮影していた時、早くもクレイグ(ジェフ・C・バラード)やスカイラー(トム・スティーブンス)に邪魔をされる。
交換留学で遊び気分の彼らは、これから精神的につらい気持ちのマイコの事など関係なしだった。
樹海に張るといきなり日本語の声が聞こえた。 警察官が二人、遺体を運んでいるのだった。 身を隠す4人、そこに現れたのは現地をよく知っている感じの日本人ジン(ヒロ・カナガワ)だった。 マイコはここに母の施餓鬼をしにきたという事情を話すと、彼は写真の地点まで案内してあげると言い出す。
しかし途中、首つり遺体とアンバーがぶつかってしまう。 そしてなんと、その死体が動き出し4人を追ってきた。 でもそれはクレイグたちのいたずらだった。クレイグ、スカイラー、ブロディ(ジェス・フィーラー)の3人は、彼女たちの話を聞き面白半分につけてきたのだった。
しかしこの神聖な地を冒とくしたと言ってジンは怒って行ってしまい、姿を消してしまう。 去り際に彼は3人に向かって脅すようなセリフを言っていた。
そしてこれから不可解な出来事が起こりはじめ、1人また1人と命を落としていくのだった…

始めは半分POV作品なのかな? と思いましたが、これはフツーの心霊ホラー作品でした。
富士の樹海を題材にした作品は日本人の監督では多く撮られていますし、フェイクだったり、投稿作品でも多いんですが、外人監督の撮る作品は初めてですね。
日本の最恐心霊スポットで、これはなかなか怖かった。 というか日本人ではこういう設定にはしないというところが見れましたね。
マイコ役は、全く日本語 が下手なケイトリン・リーヴという女優さんで、顔は東洋系ですが、はたして日本人の血は入っているのかな? という感じでした。 
キャストも日本人ではなく日系の俳優さんなので、流暢な日本語はとんとないのが、始めはちょっと気になりますが、慣れてくると気にならなくなりますし、逆に微笑ましい(^^)
まあ短期留学で、大量の外人が来ているという設定みたいですが、マイコだけがちょっと浮いている設定でした。
この道案内を買って出る謎の日本人、ヒロ・カナガワ演じるジンがこの作品の肝ですね。 この人は日本生まれの日系カナダ人で、よくいろんな作品に出ていますが、あまりもうなめらかな日本語が話せなくなっている感じですね。 日本語を話すところも少ないんですが、表情の作り方がやっぱり日本人? というところですか。
日本のホラーの“皆殺し”という徹底的な呪い、そこはちゃんと出ていて、ラストもしっかりやってくれました。 カナダ作品ですが、なかなかいいですね。

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樹海に向かって走る1台の車

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しかしおふざけに3人が来てから

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状況が変わっていき、

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そしてアンバーも怪我をする

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そして現れる少女

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