anttiorbの映画、映像の世界

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ポゼッション

2012年作品、オーレ・ボールネダル監督、ジェフリー・ディーン・モーガン主演。

日当たりのいい家の中で、ある老婆が緊張した顔で一点を見つめている。 そこには小さな木箱があった。 老婆は、その木箱に対して恐ろしい表情を浮かべながら、近づいていく。
手が触れる寸前まで行ったとき、老婆の体は吹っ飛び壁に打ち付けられ、床にたたきつけられた。 ちょうどその時、彼女の息子が玄関のチャイムを鳴らしていたが、いつまで立っても出てこない母親に、何か異変が起こったのではと、慌てて玄関を開けるのだった。
3ヵ月前に妻と離婚した中年男クライド(ジェフリー・ディーン・モーガン)は、週末ごとに2人の愛娘と一緒に過ごす生活を送っていた。 長女の ハンナ (マディソン・ダヴェンポート)と次女のエミリー(ナターシャ・カリス)、両親の事は好きで、今日は父の家に向かう日で、クライドが迎えに来ていた。
「お母さんも一緒に行けばいいのに」エミリーは分かってて言っているのか、しかしやんわりとクライドはそれをかわす。 二人の前では終始穏やかな表情をする両親だったが。
途中ガレージセールをやっている家があった。 男はこの前の老婆の息子だったが、少しでもお金に変えたいので、と言いながらけっこう人が家具とか小物を見に来ていた。 エミリーはその中の小さな木箱に目が行った。 そして吸い寄せられるようにそれを抱えて歩き出す。 クライドは気に入ったのなら買ってあげるようだった。
しかしそれを部屋の中から包帯をぐるぐる巻きにした人間が見ていた。 そしてその人間は、必死に何か叫んでいる、「それはダメ!」という声が聞こえたが、看病している女性がカーテンを閉めてしまった。
父の家に来た二人は、母のところとは違った開放感があった。 そしてクライドには新しい仕事のオファーが来ていた。 彼はバスケットボールをやっていて、今も学校で教えているが、今回はもっと好条件の話だった。 しかし、そうなると娘たちになかなか会えなくなる遠方に行くことになる。
その夜、エミリーは、寝ていると何か声が聞こえるのに気がついた。 それは箱から聞こえ、彼女はその箱を開けてみるのだった。箱の脇に鍵があり、それを使ってあけることができる。 箱の中には小さい小物が入っている、その中にいくつか不思議なものが入っていたが、彼女はその箱を抱きかかえるようにして眠るのだった。
しかしその日から彼女の様子が変わっていくのだった…

虫が嫌いな人はちょっと嫌な作品かもしれませんね。 制作にサム・ライミが参加しているので、ホラーとしては結構いい作りになっていますし、なかなかの迫力のある作品に仕上がっています。
父親のクライド役にはジェフリー・ディーン・モーガン、「レッド・ドーンhttp://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10380657.html に出演しているようですが、印象はないですね。 日本ではどちらかと言うと、「スーパーナチュラル」の二人の兄弟の父親・ジョン・ウィンチェスター役が知名度があるかも。 私もどこかで見たことあるなと思いました。
この箱がとにかく厄介なんですが、触れる人、近づくこともできない人、そして一気に殺されてしまう人、誰でも皆殺しでないところが厄介ですね。
エミリーは波動があったんでしょうか、一番魅入られてしまいます。
最後の対決のところは、さすがに製作参加のサム・ライミの感じが出ていると思いますし、ちゃんとホラーの定石のお約束のエンディングになっています。
悪魔祓いのところは、あまり好きではないですが、説得力はありました。

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箱から無数の虫が出現

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娘の顔が

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明らかに何かに入られている娘

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そして形相が変わっていく

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彼女の中から何かを出すために

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