anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

リアル鬼ごっこ(2015)

2015年作品、園子温監督、トリンドル玲奈篠田麻里子真野恵里菜主演。

2台のバスに乗っているのは、移動教室に向かう、女子高生の団体だった。 早くもバスの中では盛り上がり、夜の楽しみのまくら投げが始まった。 ミツコ(トリンドル玲奈)は一人静かに手帖に何かを書いている。
彼女はポエムを書くのが好きだった。 一段落をして友達が内容を見たいと言った瞬間、持っていたペンを落してしまう。 それを取ろうと屈んだ瞬間、前のバスで惨劇が起こる。 バスの上部が真っ二つに割かれ、乗っていた全員の上半身が吹っ飛んだ。
そしてミツコのバスも同じようになったが、彼女だけは屈んでいたので助かった。
あたり一面血の海になっり悲鳴を上げるミツ コ。 そして彼女は逃げ出した 。しかしサイクリングの女子の団体、あらゆる人たちが一陣の風によって切り裂かれていく。
森の中に逃げ込み、たどり着いた川にも女子高生の無数の死体があった。
彼女は、そこにあった血がついていない制服に着替え、さらに逃げていくと町に出た。
そこは何事もなかったように登校して行く女子生徒が大勢いた。 その一人が彼女に話しかけてきた。 アキ(桜井ユキ)という女子高生で、ミツコを前から知っているように親しげに話しかけてくる。 そして今来ている制服の学校に、自然に行く。 彼女はこの女子校の生徒だとアキに言われる。
今までの惨劇はなんだったのか? キツネにつままれたように、学校に行くが風が怖くて仕方がない。
でもア キは優しく、ミツコを励まし、1時間目をさぼって他の仲間2人と、学校を抜け出し川まで走っていった。
2時間目に間に合うように帰ってきた4人だが、これから授業が始まろうとした時、マシンガンが火を噴いた。 そしてまたもやミツコ以外の女子高生が皆殺しになってしまう。
今度は女教師が殺し屋に変貌したのだった。 そして再び逃げ出すミツコ。 いったいどこまで逃げるのか?・・・

今までの 「リアル鬼ごっこ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/3198829.html とは全く違う、いわゆる園子温バージョンの、スピンオフ的な作品、いや題名だけもらった全くの別作品でしたね。
園監督の、脚本ですから、まあやりたいことをしたということですね。
今月公開中の2作品を紹介している番組を見たとき、この 「リアル鬼 ごっこ」 は原作も全く読んでいないと言い切っていました。 ちょっと監督らしいというか、それでいいの?(^^)とさえ思ってしまいましたが、逆に原作を読んでしまうと、また脚本を自分で書いてないと、おとなしくなってしまうんですよね。
先日観た「新宿スワン」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13108719.html は監督作品にしてはおとなしかったですからね。
女性だけの話にしたかったのと、女子高生を中心にターゲットにし殺そうとした、それが今回やりたかったことなんでしょうかね?
これはトリンドル玲奈のところしか書けない作りです。 そうでないとネタバレになっちゃうんで(^^)
まあ園ワールドの不思議作品の一つですが、こういうちょっと不思議作品は、久しぶりかもしれませんね。
園監督フリーク以外の人にはちょっと辛いかな?という作品でした。

イメージ 1
惨劇のバスから逃げ出したミツコ

イメージ 2
今度は教室の中で惨劇

イメージ 3
そして学校から脱出

イメージ 4
今日が結婚式のケイコだったが

イメージ 5
いずみはひたすら走る

イメージ 6