2台のバスに乗っているのは、移動教室に向かう、女子高生の団体だった。 早くもバスの中では盛り上がり、夜の楽しみのまくら投げが始まった。 ミツコ(トリンドル玲奈)は一人静かに手帖に何かを書いている。
彼女はポエムを書くのが好きだった。 一段落をして友達が内容を見たいと言った瞬間、持っていたペンを落してしまう。 それを取ろうと屈んだ瞬間、前のバスで惨劇が起こる。 バスの上部が真っ二つに割かれ、乗っていた全員の上半身が吹っ飛んだ。
そしてミツコのバスも同じようになったが、彼女だけは屈んでいたので助かった。
あたり一面血の海になっり悲鳴を上げるミツ コ。 そして彼女は逃げ出した 。しかしサイクリングの女子の団体、あらゆる人たちが一陣の風によって切り裂かれていく。
森の中に逃げ込み、たどり着いた川にも女子高生の無数の死体があった。
彼女は、そこにあった血がついていない制服に着替え、さらに逃げていくと町に出た。
そこは何事もなかったように登校して行く女子生徒が大勢いた。 その一人が彼女に話しかけてきた。 アキ(桜井ユキ)という女子高生で、ミツコを前から知っているように親しげに話しかけてくる。 そして今来ている制服の学校に、自然に行く。 彼女はこの女子校の生徒だとアキに言われる。
今までの惨劇はなんだったのか? キツネにつままれたように、学校に行くが風が怖くて仕方がない。
でもア キは優しく、ミツコを励まし、1時間目をさぼって他の仲間2人と、学校を抜け出し川まで走っていった。
2時間目に間に合うように帰ってきた4人だが、これから授業が始まろうとした時、マシンガンが火を噴いた。 そしてまたもやミツコ以外の女子高生が皆殺しになってしまう。
今度は女教師が殺し屋に変貌したのだった。 そして再び逃げ出すミツコ。 いったいどこまで逃げるのか?・・・
今までの 「リアル鬼ごっこ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/3198829.html とは全く違う、いわゆる園子温バージョンの、スピンオフ的な作品、いや題名だけもらった全くの別作品でしたね。
園監督の、脚本ですから、まあやりたいことをしたということですね。
今月公開中の2作品を紹介している番組を見たとき、この 「リアル鬼 ごっこ」 は原作も全く読んでいないと言い切っていました。 ちょっと監督らしいというか、それでいいの?(^^)とさえ思ってしまいましたが、逆に原作を読んでしまうと、また脚本を自分で書いてないと、おとなしくなってしまうんですよね。
先日観た「新宿スワン」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13108719.html は監督作品にしてはおとなしかったですからね。
女性だけの話にしたかったのと、女子高生を中心にターゲットにし殺そうとした、それが今回やりたかったことなんでしょうかね?
これはトリンドル玲奈のところしか書けない作りです。 そうでないとネタバレになっちゃうんで(^^)
まあ園ワールドの不思議作品の一つですが、こういうちょっと不思議作品は、久しぶりかもしれませんね。
園監督フリーク以外の人にはちょっと辛いかな?という作品でした。
惨劇のバスから逃げ出したミツコ
今度は教室の中で惨劇
そして学校から脱出
今日が結婚式のケイコだったが
いずみはひたすら走る