自治区市場での映像が、各カメラから流れている。 その駐車禁止区域に大型トラックが侵入してきた。 しかしそのトラックが各カメラに映った次の瞬間、爆発が起こった。
途端に大騒ぎとなり、多くの使者が出たのがわかるほどの大惨事だった。 直ちに犯人と思しき男が逮捕された。警察が逮捕したのは、エルドアンというトルコ人の男、また妻子も身柄を確保された。 法務長官(ジム・ブロートベント)のコメントがさっそくラジオで流れる。
犯人の弁護に、サイモンという弁護士が付いたが、彼はなぜか命を落としてしまう。事故死なのか、自殺なのかよくわからない死に方だった。
そこで、法廷弁護士マーティン・ローズ(エリック・バナ)とクローディア・シモンズ-ハウ(レベッカ・ホール)が司法長官から代表に選ばれた。 しかし、2人の法廷弁護士は過去にひそかに関係を持っていた。 それが明るみに出ると、二人の弁護士としての資格をはく奪される恐れがあるのだが、二人は隠してこの事件に臨む選択をする。
サイモンは離婚して、今は1人の身だった。 同僚のデヴリン(キアラン・ハインズ)に、いろいろ犯人の背景を聞くと、過去にいろんな事件を起こしていて、直近の逮捕理由ははヘロインだった。
多くの人命が失われたこのテロ事件、しかしこの事件の背景は単純なものではなかった…
劇場スルーとなったこの作品、イギリスのテロ事件は、意外に事実とリンクすることが多く、こういう爆破テロはロンドンでも大きなものがありました。
9.11もそうでしたが、大きな犠牲が出た事件は徹底的に調べられ、それはマスコミも必要に追いかけます。 しかし、もしこの事件に、外には出せない背景があったとしたら?そう言った闇の部分を描いた作品でした。
ただ単にイスラム教徒系の人物が起こしたテロ事件ならすんなりですが、バナ演じるローズと、ホール演じるシモンズ=ハウが事件を真面目に追えば追うほど、国家の影がちらついてきます。
初めにその匂いがしたのは、ニューヨクタイムズの記者の接触からでした。 サイモンの死に不審なことがあったのかという素朴な疑問から、この作品が始まっていきます。
ということは自分たちにもその火の粉がかかってくるかもしれない。
実は字幕でなく吹き替えで見ると、結構入ってくるんですね。意外に本人の声だとあっさり流されるところが吹き替えだと入ってくる、珍しい感じがしました。
ただ劇場スルーされたのはそんなところだったんでしょう。 惜しい作品でした。