anttiorbの映画、映像の世界

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夫婦フーフー日記

2015年作品、前田弘二監督、佐々木蔵之介永作博美出演。

今から17年前、清水浩司(佐々木蔵之介)が友達の紹介で会ったのが優子(永作博美)だった。 大学生のサークルの飲み会、小沢健二を語るユーコに、ちゃんとついてきたのが、コージだった。
ライターの仕事に着いたコージ、そしてユーコは書店で働き始めた。 ユーコは新刊コーナーのディスプレイに、丁寧にコメント入りのポップを付け、そこは誰もが手に取りたくなる感じに仕上がっていた。
あれだけいた仲間は、だんだんと結婚したり就職して引っ越したりして、今はほんの数人だけだった。 そして二人で飲むことも多くなった二人だったが、ある日ユーコは実家の福島に帰ると言い出す。
ぽっかり穴が開いたような感じになったコージ、コージの夢は作家になることだった。 そしてユーコは飲むたびに、「書け書け」と彼女なりに励ましていて、福島に帰っても携帯先で同じことを言って励ますのだった。
しかしある日、家で話していたコージにユーコはあることを告げる。 「お見合いするかもしれない」 その時コージは激しく動揺している自分に気がつき、そしてその時「これからそちらに向かうから」といい高速バスに飛び乗った。
コージはバスの中で何かを書き始めた。それはプロポーズの言葉だった。
それから2年後、コージは福島にいた。 ユーコの実家の父(並樹史朗)と母(梅沢昌代)に一人息子を預けているからだった。 なぜ預けているのか?
ユーコはあっけなく、いや結婚後すぐに直腸にがんが見つかったのだった。それは妊娠した後体の不調を訴え、ステージ3だった。
そして息子のぺ~を生んだ後、天国に旅立ってしまったのだった、はずだった。
なんとコージの目にだけ、ユーコが見えてしまう。 そう彼女はまだそこに生きていた姿のままハンバーガーを食っているのだった…

闘病記は自分も書いていましたが、(同じアメブロで)闘病のランキング20位って凄いですね。 ちらっと見せてもらってもさすがライターさんだけあって、気軽に読める文体でした。
癌との闘病記は、それがメーンのストーリーでなくても、やっぱり見ちゃいますね。 そしてどこまでリアルなのかを、やっぱり自分に置き換えて、結構シビアに観てもいます。
まあ新作映画で、主演は佐々木蔵之介永作博美なら、まあ間違いはない感じですので、公開日に早速。
ポイントは、ブログに書いていた闘病記が本になるまでと、やっぱり死んだ妻が死んでからも励まして?くれるというところですね。 まあ予告編通りの部分はそれなんですが、ただこの夫婦は、結婚生活は2年弱なんですね。
あっという間に出産、病気発覚、手術、そして… でもそれまでの長い友達期間、付き合いは確かに長かったという微妙な雰囲気でした。
幽霊のユーコが、原稿を読みながら、二人の想い出のシーンにある意味時間を遡って自分たちを見る映像は、コージの原稿を読みながら自分の人生を振り返っている感じです。
けっこう傷みが伝わる部分もありますが、二人のキャラとか、脇のキャラが明るいので、なにか悲壮感が少ない闘病作品でした。

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葬式の時なぜかいる妻のユーコ

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これは自分が作り出した幻影?

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ブログが元の原稿をを読みながら思いでの時間へ

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サプライズの結婚式

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最後の時は福島でという彼女の願い

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