anttiorbの映画、映像の世界

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パーマネント野ばら

2010年作品、吉田大八監督、菅野美穂主演。

娘のもも(畠山紬が起こしにきた。 ちょっと居眠りをしていたったなおこ(菅野美穂)は、実家に娘と一緒に戻ってきていた 。離婚して実家のパーマネントを手伝っているなおこは、母のまさ子(夏木マリ)と3人暮らし。
義理の父・カズオ(宇崎竜童)は、他の女の家に入り浸っている。 母の目を盗んでは家に帰るよう話をするが、カズオにもうその気はないようだ。 カズオのことをなおこは“おいちゃん”と言う。
なおこは、高校教師カシマ(江口洋介)とデートを重ねていた。 しかしそれは二人は秘密にしようと言うことにしていた。 カシマは優しくなおこの言うことを聞いてくれる。 娘のももは父親のことを慕っている。
なおこの友人みっちゃん(小池栄子)は、フィリピンパブを経営している。その夫ヒサシ(加藤虎ノ介)は店の女の子と浮気をしては、みっちゃんに金の無心ばかりしている。 
今度の浮気は愛があるのではないかと疑ったみっちゃんは、ラブホテルから出てきた浮気相手を車で轢き殺そうとするが、浮気相手をかばった夫とともに重傷を負ってしまう。 2人は病院でも罵りあって大暴れするが、みっちゃんはまた夫の金の面倒を見てしまう。 しかしみっちゃんは今回ばかりはある決心をするのだった。
なおこのもう1人の友人ともちゃん(池脇千鶴)は、ギャンブルに溺れたあげく行方不明となった夫の身を案じる日々を過ごしている。 ある日なおことまさ子は、ゴミ屋敷に住む老夫婦の髪を切りに行く。 その帰り道、廃人のようになり果てたともちゃんの夫ユウジ(山本浩司)と出会う。 ユウジはスロットのコインを、ともちゃんに渡すようなおこに託す。
ある日、母のまさ子が農協の旅行に、たまには行くと言い、ももも父親のところにお泊りに行く。 ひとりのなおこは思い立ったようにカシマに会いに行き、「たまには温泉に行こう」と誘う。
カシマは学校が終わり次第行くと約束をし、先に温泉に向かうなおこ。 思いのほか早く来たカシマに、喜ぶなおこ。 しかし眠ってしまい起きると、カシマの姿はなかった。 いったいなぜカシマは消えてしまったのか?
傷心のなおこはさびしく家に帰るのだが・・・

のどかな田舎、舞台は高知県ということですが具体的には方言で判断する感じになっています。 海沿いの景色のいいところですね。
そんな町ののどかなパーマネントを中心にした生活の物語が流れていくんですが、みっちゃんにしてもともちゃんにしても。 男運がなく、なかなかつらい生活をしています。
まだ×イチのなおこはましのように一見見えるのですが(^^)
冒頭のシーンは、なおこが離婚してまだ間もない感じです。 しかしこの時間軸が、ぼやける感じもします。
ところどころ子供のころの回想シーンが入り、3人の女友達の絆、そして母まさ子の、同じような男運の無さも盛り込まれていき、いったいこの街はそんな女ばかりなのかとも思ってしまいます(^^)
しかし一番イタイのはなおこなんですね。 そして一番回りは彼女のことを気にかけています。 何より母のまさ子が実は一番心配をし、そしてなおこに相談をすると同時に見に来るのが友達の二人であるんですね。
吉田大八監督の独特なタッチが作品の肝の不思議さ、そして儚さを表しています。 寂しいなおこにいつかは幸せをと思ってしまう作品でした。

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母の美容院を手伝うなおこ

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娘のももと戻ってきた

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なおことカシマ

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友達のみっちゃん

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彼女はフィリピンパブをしている

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