anttiorbの映画、映像の世界

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幸せをつかむ歌

2015年作品、ジョナサン・デミ監督、メリス・ストリープ主演。

54歳のリッキー(メリル・ストリープ)は家族を捨て、売れないバンドと共にロサンゼルスの小さなライブハウスで歌い、演奏する日々を送っていた。 リードギターのグレッグ(リック・スプリングフィールド)とは良い中なのだが、ステージでは連れない感じの対応をする。で も、それが彼女の客に対するパフォーマンスなのだが。
彼女は昼は大型スーパーのレジでパートをしている。 そして金が無い彼女は、破産申請を出すほど金に困っていた。
そんなある日、パートの休憩中にしつこく携帯に電話がかかってくる。 相手は別れた夫からだったので、、始めは出ないでいたのだが、何度もかかってくるので仕方なく出ると、“娘が夫に捨てられた” との連絡を受ける。
夫が浮気をして離婚させられ、今は家に戻ってきている。 何とか励ましてやってほしいというのだ。 自分の産んだ子なので、やはり気になった彼女は、なけなしの金で飛行機に乗りその上、20年ぶりに家族が暮らすインディアナポリスを訪れる。
事業で成功した元夫の邸宅は、豪華で広々としていた。 そしてロックミュージシャンとしてのバリバリの恰好で着いたリッキーは、まったくこの家では浮いた感じだった。
元夫・ピート(ケヴィン・クライン)と再会した後、二階から髪はぼさぼさ、まったく化粧をしていない娘が降りてきた。 彼女は、ジュリー(メイミー・ガマー)といい、自殺までしかけたと初めて聞いたリッキーは、そこまで憔悴していたのかと驚いてしまう。
しかしジュリーは、幼い頃に家族を崩壊させた母を嫌っていた。 しかも、20年ぶりに会った母は、ジャラジャラとアクセサリーを身に着け、革のジャケットに派手なメイクという姿。 
結婚して小さな幸せを掴みながらも、夫に女ができたことでそれも崩れ去り、自殺まで試みたジュリー。 そんな娘の力になりたいと思いながらも、何一つ母親らしいことのできないリッキーだったが。
しかし次の日、リッキーはジュリーを外に連れ出すのだった。 嫌がりながら、それでも母との久しぶりに外の空気を吸ったジュリー。 取り合えず、ドーナツ屋に行き、少し話ができた。 そしてだんだんと和んできた二人。 美容院に連れて行き、髪を洗い、メイクをさせるとジュリーに少し精気が戻ってきた。 そして彼女は自分の作った歌を弾き語りでピートとジュリーに聞かせるのだった。
また次の日、久しぶりに会った長男と次男と会食をしようとするが、そこで初めて息子が結婚することを知り、さらに自分は知らされていないこと、呼ばれそうもないことを知るのだった。
そして次の日、今のピートの妻・モーリーン(オードラ・マクドナルド)が、家族の看病から帰ってくるのだった…

芸達者なメリル・ストリープ、「イントゥ・ザ・ウッズ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12833728.html では、しっかりした歌を披露してくれたミュージカル出演でしたが、今作ではロックミュージシャン。 さらに、しっかりギターを弾いていましたね。
弾き語りのシーンもあり、さすがに速弾きは無かったんですが、結構な腕前で感服しました。 やっぱり彼女くらいの女優が歌うと、曲に引き込まれますね。 懐かしいナンバーをしっかり歌いあげる姿を見るだけでも一見の価値がある作品でした。
監督はジョナサン・デミ、監督作品は 「羊たちの沈黙」 しか見ていませんが、それが代表作ですよね。 まだまだ見たい監督です。
注目は、恋人役のリック・スプリングフィールドですね。 俳優業をやっているのは知りませんでした。 私のようなMTV世代にとってなじみ深いアーティストでしたが、今作では彼が重しになっていました。 彼のギターが黄色くなるシーンはちょっと泣けました。
後妻のモーリーン役のオードラ・マクドナルドも良かったですね。 今作では彼女の歌のシーンは無かったですが、適役ですが最後は良い気配りを見せてくれるんですね。
またこれは本当の母娘共演なんですね。 そのあたりも自然な感じが出ている気がします。
この作品もサントラが聞きたくなる、良い音楽作品、ライブで盛り上がって終わるってたまらないです。

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ライブハウスで歌う日々

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娘のため、久しぶりに元夫のところへ

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二人に自作の歌を弾き語り


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持ち直した娘

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グレッグと息子の結婚式に出席

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