1998年作品、スチュアート・ベアード監督、トミー・リー・ジョーンズ主演。
サム・ジェラード連邦筆頭副保安官(トミー・リー・ジョーンズ)は、5人のチームを組んでいる。 口は悪いが腕が立つ面々だ。 コズモ・レンフロ(ジョー・パントリアーノ)、ノア・ニューマン(トム・ウッド)、ボビー・ビッグス(ダニエル・ローバック)、サヴァナ・クーパー(ラターニャ・リチャードソン)いずれもサムに対する信頼は厚い。
マーク・シェリダン(ウェズリー・スナイプス)はごみの収集業をして、運転中事故の巻き添えを食ってしまった。 駆けつけた救急車と、パトカーに救助されているときに、彼は座席の下に隠し持っていた拳銃を見つかってしまう。
ここシカゴは拳銃の携帯が厳しく彼は登録を受けていなかった。 そして彼は逮捕されてしまう。 すぐに恋人のマリー(イレーヌ・ジャコブ)が駆けつけるが、彼はニューヨークに移送されてしまうことになる。
サムのチームは、以前からマークしていた犯罪者を無事逮捕するが、サムはニューヨークへの護送を、キャサリン・ウォルシュ連邦保安官(ケイト・ネリガン)から要請を受けてしまう。 それはパーティー会場での突然の指令だったのでちょっと 面喰ってしまうが、仕方なく従うことになった。
囚人用の機に乗り込み、保安官たちも一応武器は没収される。 サムの逮捕した囚人たちと一緒に、マークも同じように護送される。
無事出発した機中の中に、中国人の囚人がいた。 何か落ち着かない様子で、トイレに行くことを要請した。
基本オープンな便器にまたがり、彼は用を足していた、いや彼はそのふりをしていたのだった。 トイレットペーパーの芯を抜き取ると金属製の棒状のものが現れた。 巧みに監視の死角でそれを取ると、用が終わり席に戻る途中マークの横に来た瞬間、それは棒状の拳銃だった。
しかしマークは、それを予期していたがごとく、乗り込む前に隠し持っていたメガネのフレームで手錠を外していて 間一髪銃弾を交わした。
それは窓を突き破り、機内はパニックになった。 割れた穴が広がり、その中国人と囚人数名が機から放り出された。
機長の懸命な対応で、何とか不時着をした護送機だが、奇跡的に死傷者は数人だった。 最後は湖に着水したおかげだったが、唯一行方不明だったのがマークだった。
墜落したのはオハイオ川で、サムは逃走したマークを部下と共に追跡することになる。 その時、外交保安局捜査官のロイス(ロバート・ダウニー・Jr.)が捜査に加わる。 実はマークは元CIAの特殊工作員で、2名のCIA部員を殺した容疑を受けていたからだった。
サムたちの追跡が始まる…
ウェズリー・スナイプスの出世作の「ブレイド」と同じ年に公開、これは「逃亡者」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12815880.html のスピンオフ作品として作られていますが、なかなかドラマの作りとアクションが面白いですね。
「逃亡者」から は部下たちもほぼ一緒ですが、黒人女性だけキャラが変わっています。 ですので、逃亡者を見てからの方がしっくりくる部分があるのでは。
囚人たちを護送するシーンは、「コン・エアー」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/7900713.html を思い出させますが、こんな護送機は乗りたくないですね(^^)
でも囚人たちも、空の上なんで落ちるのが嫌で、あまり大胆なことをしない感じに見えますが、でも、逆に乗っ取ってしまえばいいんですし、連れて行く側の人間も屈強さが求められます。
サムは、マークの件を知らないで乗りますが、でもなんとなく胡散臭い雰囲気が漂っています。 “追跡”と“捜査”が交互に来るので、ちょっと無理無理な時間軸ですが、大きなアクションシーンをスナイブスが熟しています。 ただ何となくこの時の彼はスリムな感じですね。
ブレイドの時のはがっちりした印象が強いんですが。
トミー・リー・ジョーンズも脂がのっていて、なかなかの130分でした。
追っていた犯人を無事逮捕したサムだが
犯人を護送する飛行機内で、トラブル
逃亡したマーク追跡にロイスが合流
追跡が始まる
そしてマークと