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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密


1951年、ある男の家に泥棒が入った。 ロバート・ノック刑事(ロリー・キニア)が現場に着くと、ひたすら片付けている男、ここの住人らしい。 しかし男は警察官たちを煩がり、捜査に協力しないどころか、被害はないと言い張るのだった。
男の名はアラン・チューリングベネディクト・カンバーバッチ)といい、大学教授だ。 またそこには見たことのない機械があった。
1939年、英国がヒトラー率いるドイツに宣戦布告し、第二次世界大戦が始まる。 ケンブリッジ大学特別研究員で、27歳の天才数学者アラン・チューリングは、面接を受けるため英国海軍のデニストン中佐(チャールズ・ダンス )のところを訪ねる。
面接を受けているのに、不遜な態度を崩さないアランに、中佐はさっさと終わらせかえらせようとした時、この面接の目的を彼は言い当てた。
そして彼はほかの5人と一緒に、ある特殊任務のチームに入ることになった。
ナチスドイツは、ヨーロッパ全土を征服する勢いで侵攻していた。 そして、エニグマという暗号で全軍に指示を送っているのである。
エニグマの解読器をポーランドから入手したのだが、これに掛けても暗号は毎日変えられてしまう。 朝6時に新しい指令が来るが、日付が変わるまでに解けなければ、また新しい暗号になってしまう。
そしてそれを解く確率は天文学的な確立になっているのだ。 6人に与えられた使命は、この暗号を解読し、毎日のドイツ軍の司令を把握すること。
しかしアランは、全く協調性のない男だった。 そして彼はほかの5人のように、暗号に向き合い地道に法則性を見つけようせず、なにかの機械を必至を作成し始めた。 MI6のスチュアート・ミンギス(マーク・ストロング)はチーム一丸となることを求めるが、チューリングにとって暗号解読は自分の能力を試すゲームに過ぎなかった。
このチームのリーダーはヒュー・アレグザンダー(マシュー・グード)だったが、彼は自分をリーダーにしてほしいとデニストンに進言する。 しかし相手にされないので、自分の持論をミンギスを通じてチャーチルに理解してもらうよう手紙を渡すのだった。
なんと彼はリーダーに抜擢された。 チャーチルのお墨付きということだった。 さっそく彼は能力が無いと言い、二人を解雇する。
1940年、解読は一向に進まず、メンバーの苛立ちはチューリングに向けられる。 人員も足りないことから募集を行うことにした。 そんな中、目的を伏せた試験でチューリングより早くクロスワードパズルを解いたジョーン・クラーク(キーラ・ナイトレイ)がチームに加わった。そして彼女は、チームの中にいいアクセントとなり、だんだんまとまっていくのだったが…

ヨーロッパで第1次世界大戦が終わり、しかし束の間の平和はあっという間に終わった1939年、ナチスドイツがイギリスさえも脅かしていました。 歴史はそこから始まった第2次世界大戦で、アメリカの参戦で戦局が変わり、1945年終戦ということになっています。
しかしこの作品を観ると、裏ではこんなことがあったと言う衝撃の裏面史でしたね。
そして実在の人物の話で、ほぼ忠実に描いている感じですから驚きです。
確かに破竹の勢いで、ドイツはヨーロッパ全土を支配下に置き、日本、イタリアと同盟を結び、出来たばかりの共産国家・ソ連とも不可侵条約をも結び、イギリスを落せばほぼヨーロッパ終結でしたね。
歴史的には、ソ連侵攻、アメリカ参戦がターニングポイントかもしれませんが、なぜ瀕死のイギリスが絶えることができたのか?その原因の一部が彼の功績だったことは、戦後50年伏せられていたこと自体凄いですね。
もうこの時代から、ある意味情報戦は戦争の重要部分を担っていたということですが、そこにかけるコストも結構な額で、そのあたりはイギリスはわかっていたんでしょうね。 日本が一番、今でも弱い部分かもしれんせん。冒頭の彼の晩年の泥棒事件、これが実は彼の隠された部分に触れられているんですが、41歳という短いちょっと不遇の人生のアラン、ちょっと悲劇の主人公ですが、戦争終結に果たした役割だけでなく、その見事な終わらせ方、非情なまでの的確な判断、こういう人物がいたからこそ、イギリスは戦勝国に踏みとどまったのかもしれませんね。
ベネディクト・カンバーバッチ、渾身の演技でしたね。

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ひたすら機会を作成し始めるアラン

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彼を採用したデニストン中佐だが

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しかし彼は

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MI6のミンガスのに進言する

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そして新たに加入するジョーン

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キーワードは○○○・○○○ー

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