anttiorbの映画、映像の世界

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ファイナル・カット

2004年作品、オマー・ナイーム監督、ロビン・ウィリアムズ主演。
 
少年の日。 アランは、両親と一緒にその町を訪れていた。 その時メガネをかけた少年ルイスと出会い、廃工場で遊んでいた。
底の抜けた床にむき出しになった細い梁の上を歩くアラン。 臆病なルイスも渡ろうとするが、足を踏み外してしまう。 アランが思わず目をつぶった瞬間、ルイスは深い床の底へと転落し、アランの手にはルイスのペンダントだけが残された。 大量の血を流して横たわるルイス。 恐怖に襲われたアランは一目散に工場から走り出た。
それから数十年後。 アラン(ロビン・ウィリアムズ)はゾーイ・チップの編集者として働いていた。 ゾーイ・チップとは、人の脳に移植して全生涯を記憶することができるチップ。 死後、脳から取り出されたチップは編集者によって編集され、<追悼上映会-リメモリー>を行うのがセレブ階級の流行になっていた。
編集者[カッター]には規則があった。 ゾーイの映像を売ってはいけない。自ら埋め込んではいけない。 リメモリーの時にほかの人の映像を入れてはいけない。
リメモリーはその人の一生を描くことができ、彼はその上映会の動画を事前に見せ、評価してもらう。 死んだ人に自分の画像が写っているときもある。
編集は彼の手にかかっているが、その一生 には上映をはばかられるシーンもある。 DVだったり、虐待だったり。 それは彼の判断でカットされる。
しかし同時に“人殺しを聖人にする行為”“他人の目の奥を透かし見るのは神のみに許されること”とするゾーイ反対運動も起こっていた。 街では反対派が、カードを配り、運動さえもしている。
アランは助手も雇わず一人で仕事をしている。 心なしかアランは疲れていた。そして彼の向かう先は、古書店を営んでいるディライラ(ミラ・ソルヴィノ)だけだった。 仕事の帰りには大体ここによるのだった。
今日は彼女を自宅に招いた。 そして彼の仕事道具を見せた。 編集作業を行う装置だった。 彼女はリメモリーに一度だけ参加したことがあったが、それは居心地のいい物ではなかった。 そしてそこは中座したといっていた。
アランはディライラに編集中の物を見せた。 ディヴィスという人の映像だった。 だんだん若くなっていくように編集されていた。 そしてそれは洗面所の鏡に写った姿だった。 彼女はこの間の部分に興味を持った。 その晩彼女はアランのところに泊まっていった。
アランは編集の準備のためにバニスターの未亡人と娘へのインタビューを行った。し かしバ二スターの映像には悍ましいものが写っているのだった…
 
今はスマホでの動画が簡単に撮れるので、こんなチップを埋め込む必要はないのかもしれません。 でも、生まれてから見た物が全部記録されるチップは、ちょっと恐ろしいですね。 それが彼のような編集者ならいいですが、悪用したり、編集に 失敗したりすれば、最悪の結果を招きます。
この後、バニスターの映像を狙う輩が登場しますが、そこからサスペンス要素が入ってきます。
亡くなったロビンの、異色作ですが、こういうちょっと暗いSF作品も彼の得意な分野でもあったように思えます。
結局チップは金持ちの道楽という代物でしたね。
 
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カッターという職業のアラン
 
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クロウの多い職業の彼の癒しはディライラ
 
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彼女に編集動画を見せる
 
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現れた男
 
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そしてアランに接近する
 
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