2011年作品、バリー・クック、サラ・スミス監督、声の出演:ウェンツ・瑛士。
グウェン(佐々木りお)はポストに手紙を投函していた。 あて先はサンタクロース、「サンタさんは本当にいるんですか?北極にいるなら、グーグルアースにおうちがのっていないんですか?あなたは聖ニコラスですか?世界中の子供たちの手紙を全部読む時間はあるんですか?・・・」
子供はいっぱい質問がある。
“サンタさんはどうやってクリスマスプレゼントを世界中の子供たちに一晩で配れるの?” すべての子供が抱く疑問だが、実は北極の氷の下にあるオペレーションセンターで、100万人の妖精たちが超ハイテク“そり”を使って世界中にプレゼントを届けていたのだ。
そして彼女の望みは補助輪付きのピンクの自転車だった。
アーサー・クリスマス(ウェンツ瑛士)は、手紙係、子供たちの手紙を読んでいる。そして返事を書いているのだ。 彼の父・サンタクロース(石田圭祐)の次男坊だ。 サンタの超エリートの息子・兄のスティーブ(大塚芳忠)がそのハイテクを駆使して全世界の20億人の子供たちに、プレゼントを配達している。
そして何より数多くの妖精たちの動きが重要だった。 彼ら無くしてはたった1日で、配達は無理だった。
12月24日の深夜に一気に配るやり方は圧巻だった。 アーサーは妖精たちから軽く見られている。 心配性で、高所恐怖症、引っ込み思案でトラブルメーカー、自分でもできの悪い息子と思っている。
順調に配っていくが、アーサーが管制室に入ってくると、統制が崩れる。スティーブはやんわりとアーサーを追い払う。
ではサンタは何をしているのか? もうサンタは引退間近で、今年を最後にして、息子に譲ろうとしているのだが。 そしてサンタが実際に届けるのは、一種のデモンストレーションで、ほとんどは妖精が済ませてしまう。
でも決して見られてはいけないのだった。
しかしこの日、一人の子供のプレゼントは届けられていないことがわかった。 別のトラブルを処理しているときに、誤ってプレゼントが紛れてしまったのだった。
しかし仕事を終えたサンタも、スティーブもたった一つと言い面倒がるのだった。 しかしアーサーはその子供のことが心配になり気がかりになる。それはグウェンのプレゼントだった。
一体プレゼントは届けられるのだろうか?・・・
ハイテクサンタ、そんな設定のアニメ作品。 サンタは世襲制なんですね。そして今のサンタは20代目。 いよいよ次の代に引き継がれる直前の物語。
基本アニメは吹き替えで見るんですが、これはもしかすると字幕で見たほうがいいかも?
トナカイとそりを使わないサンタなんて、と思う初めのシーンですが、ちゃんとそれだけではありません。 この後出てくる第19代のサンタ、 おじいちゃんサンタは、やっぱりこだわりを持っていました。
でもどうして、トナカイは空を飛べるのか? 基本魔法使いなんですね。 魔法の粉という万能薬があるんですね。 それがあるとトナカイは空を飛べます。 でも、子供のいるところがなぜわかるのか? 古典的な地図があるんですが、それよりも今のナビの方が便利というシーンもあるんですね。
たった1個の子供のため、サンタは自分のためではなく子供たちの喜ぶ顔を見るためにプレゼントを配る、その原点をサンタさえ忘れがちになっているのでは? そんな事さえも盛り込んだ作品でした。
アーサーは手紙を読み返事を書く係
先代のサンタの爺さん
一人の子供のためアーサーが届けに行く