anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

アラジン 不思議なランプと魔人リングマスター

2009年作品、スジョイ・ゴーシュ監督、アミターブ・バッチャンサンジェイ・ダット、ジャクリーン・フェルナンデス出演。
 
山間部の町カーヒシュに住むアルン(ジョイ・セーングプター)とリヤー(ソーヒニー・ゴーシュ)の夫婦は、昔話に登場する"魔法のランプ"の研究者。 しかし、夫婦はシアチン氷河への調査旅行中に命を落としてしまう!
現場にいた2人の息子アラジン(リテーシュ・デーシュムク)は、その頃の記憶もほとんどないまま、祖父(ヴィクター・バナルジー)に育てられることに…。
子供の頃から名前をからかわれ続けてきたアラジン・チャタルジーは、大学生になってもいじめられっ子のまんま。 ある日、アメリカから留学して来たジャスミン(ジャクリーン・フェルナンデス)に一目惚れするが、いじめっ子のカースィム(サーヒル・カーン)に主導権をとられて思うように彼女とデートも出来ない。
教授からアラジンの誕生日が近いことを知らされたカースィムたちは、それを口実にジャスミンの歓迎会を兼ねたアラジンの誕生日パーティーを企画する。 もちろん、本当の目的はジャスミンに近づくこと……と同時に、アラジンをからかうこと。
クラスメイトは、アラジンへのプレゼントとして魔法のランプを用意して 「ほらアラジン! 名前の通りランプからジン(ランプの精)を出してみな!」 とはやし立てる。
しかたなくアラジンがランプをこすっても特になにも起こらず、周りはさらに彼をはやし立てる。 子供の頃から何度となく繰り返される悪ふざけに、アラジンはただただ耐えるしかない…。
が、今日は事情が違った。
ジャスミンが中国骨董品店で買い求めたランプからは、人知れず煙が沸き立ち始め、その中から現れたのはナイスミドルな本物の魔神ジーニアス(アミターブ・バッチャン)! 彼は、ランプをこすったアラジンの3つの願いを叶えることが出来れば、それが最後の仕事となってランプから解放されると言うのだ!!
そんな中、カーヒシュに奇妙なサーカス団が到着していた。
一団のリーダー リングマスター(サンジャイ・ダット)は、かつてジーニアスと争っていた魔法使いで、本物の魔法のランプを探していると言う。 彼はジーニアスを指して、彼こそアラジンの両親を殺した男だと告げるのだが…
 
劇場未公開のこの作品、それでもやっぱり作りが良いし、起承転結がはっきりして、勧善懲悪。 時間も2時間とちょっと、もちろんダンスシーンも多いのですが、この主人公は、ちょっとのび太君なので、彼の代わりにダンスの主導権を取るのは、ジーニアス役のアミターブ・バッチャンなんですね。
もちろん乗っているときはダンスはするんですが、ダンスをするまでに、あの手この手で、ジーニアスが盛り立てるんですね。
「アラジン」という、タイトルからすると、いわゆる「アラジンと魔法のランプ」の昔話かと思いきや差にあらず。 れっきとした現代作品でした。
そして最近のインド映画の特色でもあるCGを、魔法部分に駆使した作りになっています。
ちゃんとしたアラジンと魔法のランプを読んだこと、または作品として映画で見たことは無いかもしれませんが、ヒロインはちゃんとジャスミンという名前で、アメリカからの交換留学生という設定です。
彼女は結構強いんですね。 空手のどうやら有段者という設定です。 日本語で“空手チョップ”というセリフも 出てきます。
一応ランプを擦り、3つの願い事を求められるという設定は生きていますが、最後の一つを言うところがなかなか工夫されていますね。
インド版“のび太君”がどういう成長を見せるのか? そしてドラえもん的なジーニアスがどうやって助けるのか? こういう設定の、インド版風のドラえもんなら非常に観やすい、そんな作品でした。
 
イメージ 1