anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

ダイバージェント

 
世界は、最終戦争を起こしてしまい、文明は廃墟として残っている。 それから100年後、生き残った人類は、ある秩序を作り、過去の過ちを起こさないようにしていた。
国家、人種、宗教という概念を捨て、新たな社会体制を作り上げたのだ。  それは一生に一度の “選択の儀式” という性格診断テストにより人類を性格別に、勇気ある者の集団【勇敢】、正直者の集団【高潔】、優しい者の集団【平和】、他人を思いやる者の集団【無欲】、論理的で知識が豊富な者の集団【博学】という5つの共同体に分類する社会であった。
【無欲】の家庭で育ったベアトリス(シャイリーン・ウッドリー)は、16歳になり診断の時を迎える。 普通は、自分の父と母の共同体=派閥が適正結果として現れると言われている。 
診断の部屋に入ると、診察台に乗るように言われた。 そこにはトリ(マギー・Q)という診断士がいた。 彼女からと透明の液体を飲まされ、そしてその映像から、診断がなされるのだが…
しかしトリは思いがけないことを言う。 「具合が悪くなったと言いなさい」 彼女は一つに絞られなかったのだった。 それが意味するものとは?
選択の日の前の晩、両親と兄と4人で食事をした。 そして明日の選択については、両親はどんな選択でも二人を愛していると言ってくれた。
選択の日、各派閥から続々と若い者たちが集まってきた 。皆親の派閥で今まで生きてきた。 しかし今日を境に、派閥を離れ両親とも別れることを選択する者も出てくる。
そして始まった選択の儀式、親と違う派閥を選び、泣き崩れる親もいる中、希望通り親の派閥を選択する者もいる。
そしてベアトりスの兄は、なんと “博学” を選んだのだった。 驚く父・アンドリュー(トニー・ゴールドウィン)と母・ナタリー(アシュレイ・ジャッド)だが、さらなる驚きが待っているのだった。 それはなんとベアトリスが、“勇敢”を選択したのだ。一瞬にして二人の子供が手から離れていった。
選択を終えた若者たちは、それぞれの派閥の者たちに連れられ、それぞれに分かれていく。 “勇敢” の者たちは、早くも走り出し、鉄塔に登りはじめる。 そして来た高架の電車に飛び乗るのだった。 それだけではない、走っている電車からビルの屋上に飛び降りる、そして最後にビルの上から暗い穴の開いた場所に飛び降りるのだった。 どれもできない者は、派閥に入ることはできない。 そういう者は脱落とみなされ、“無派閥” という最下層の者となってしまう。
ベアトリスは真っ先に手を挙げ、暗い穴に向かって飛び降りて行った、そこには…
 
SFアクション作品、という触れ込みなんですが、ちょっと想像と違った作品でした。 すでに人類は一回滅びてしまっている世界、今暮らしている世界の外には荒野のような廃墟が続いています。
そして派閥という名の、役割というか、個性によって分けられている集団。 ただ、5つの派閥は、ただ分けられているのではないんですね。 無欲が全体の指導的立場で、勇敢は世界を守る役目を担っています。 そして最下層の無派閥に施しを与えるのは無欲なんですね。 しかし物語は、このとりあえずの秩序を破壊する者が現れます。
主役に抜擢されたシャイリーン・ウッドリーはテレビ作品 に今まで多く出ているようですね。 見たことはあるんですが、代表作 「ファミリー・ツリー」 を見ていないので初見のような感じでした。 初々しさが感じられますが、もうちょっとアクションができればもっと良かったですね。
そして相手役のフォー役にテオ・ジェームズが起用されています。 謎の男役で登場ですが、はっきりメインどころでしたね。 ほかには重要な役でケイト・ウィンスレットが出ています。 彼女の役がこの作品の肝ですが、ちょっと弱いかな?
ただ監督が、「リミットレス」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11429915.html を撮ったニール・バーガーですから、ところどころ光るものがあるんですが、派手さのないSF作品という感じだったので、ちょっと彼の個性が発揮されたかどうかは疑問でした。 
配給会社が宣伝しづらい作品に感じちゃいました。
 
イメージ 2
診断士トリの診断を受けるベアトリス

 
イメージ 3
“勇敢”の最初の関門


 
イメージ 4
そして鍛え上げられる

 
イメージ 5
こんな過酷なテストも?

 
イメージ 6
“勇敢”の先輩指導者フォーと、“博学”のジェニーン
 
イメージ 1