前から、翔心会の行列がやって来た。 これは成人を迎える若者の会で、同い年のこの町で育ち、同じ中学を卒業した者で構成されている。 華は車の中で、かゆいといって髪を取ってしまった。 彼女は白血病で入院していたので、髪の毛は無くなってしまっていたのだった。
やっとのことで戻ってこれた我が家、しかし我が家で一つ変わってしまったことがあった。 19歳の兄・太郎(高良健吾)が自室に引きこもっていることだった。
この町の花火のスポンサーは、地元の住民だった。 人生の節目・10歳ごとの団体があげているのだ。 華はこの日に間に合い、高校の同級生の仲間たちと観ることができた。 彼女たちも華の退院を喜んでいた。 しかし自宅の窓から一人眺めているのは兄の太郎だった。
華は祭りの帰りがけに、翔心会の集まりを見た。 そして思ったのだ。 引きこもりの兄にも花火をあげてほしい。 そして華は、積極的に今までの生活を取り戻そうと頑張り始めるのだった。
まだ無理をしてはいけないのに、学校でせめて仲間と昼ご飯を食べたい、そして華は、兄を何とか、自室から出そうとするのだった。 そして華の奮闘が始まった…
まぜ引きこもりのなってしまったのか? 子供の気持ちが傷つく大きな原因は、やっぱり贔屓でしょうね。 “兄だから、妹のために” なまじっか成績の良い太郎は、気持ちではわかっているつもりでも、両親の愛情が、病気の妹に集中するのが、やるせなかったんでしょう。 それだけ重い病気だということなんですが。
華はそんなことが痛いほどわかっているし、何にもまして兄の事が好きなんですね。 兄を立ち直らせたい、仲間と一緒に花火をあげさせたい、文字通り命がけの奮闘になってしまいます。
後半はもう涙なくしては見れませんでした。 そして兄は…
花火の綺麗さを見るだけでも、得した気分になれる心温まる感動作品でした。
やっと退院できた華、今日はどの鬘にしようか
華の友達たち、華の帰りを喜ぶ
引きこもりの兄・太郎を何とか外に出した
そこで彼女は出会った翔心会のメンバーたちに兄を入れてほしいとお願いするのだった
しかし華は再び入院することになってしまい・・・
そして太郎がしようとしたことは…