anttiorbの映画、映像の世界

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おにいちゃんのハナビ

2010年作品、国本雅広監督、高良健吾谷村美月出演。
 
新潟県小千谷市片貝町、人口5000人、しかしこの街に2万発の花火が上がる。 それを見に20万人の人が集まるのだ。
半年間の入院生活を終えた高校生の華(谷村美月)は、個人タクシーの運転手の父・那昌(大杉漣)の車に乗り家に帰ることになった。 やっとの事の退院だ。 
須藤一家は、5年前、東京から新潟県小千谷市片貝町に引っ越してきた。 9月9日、ちょうどこの日は毎年、世界一の花火が打ち上げられる “片貝まつり” の日だった。
前から、翔心会の行列がやって来た。 これは成人を迎える若者の会で、同い年のこの町で育ち、同じ中学を卒業した者で構成されている。 華は車の中で、かゆいといって髪を取ってしまった。 彼女は白血病で入院していたので、髪の毛は無くなってしまっていたのだった。
やっとのことで戻ってこれた我が家、しかし我が家で一つ変わってしまったことがあった。 19歳の兄・太郎(高良健吾)が自室に引きこもっていることだった。
この町の花火のスポンサーは、地元の住民だった。 人生の節目・10歳ごとの団体があげているのだ。 華はこの日に間に合い、高校の同級生の仲間たちと観ることができた。 彼女たちも華の退院を喜んでいた。 しかし自宅の窓から一人眺めているのは兄の太郎だった。
華は祭りの帰りがけに、翔心会の集まりを見た。 そして思ったのだ。 引きこもりの兄にも花火をあげてほしい。 そして華は、積極的に今までの生活を取り戻そうと頑張り始めるのだった。 
まだ無理をしてはいけないのに、学校でせめて仲間と昼ご飯を食べたい、そして華は、兄を何とか、自室から出そうとするのだった。 そして華の奮闘が始まった…
 
まぜ引きこもりのなってしまったのか? 子供の気持ちが傷つく大きな原因は、やっぱり贔屓でしょうね。 “兄だから、妹のために” なまじっか成績の良い太郎は、気持ちではわかっているつもりでも、両親の愛情が、病気の妹に集中するのが、やるせなかったんでしょう。 それだけ重い病気だということなんですが。
華はそんなことが痛いほどわかっているし、何にもまして兄の事が好きなんですね。 兄を立ち直らせたい、仲間と一緒に花火をあげさせたい、文字通り命がけの奮闘になってしまいます。
後半はもう涙なくしては見れませんでした。 そして兄は…
 
これも実話が元になった作品ですが、良い兄妹の関係を、高良健吾谷村美月が好演し、またそれを見守る両親の大杉漣宮崎美子も熱演でした。 
花火の綺麗さを見るだけでも、得した気分になれる心温まる感動作品でした。



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やっと退院できた華、今日はどの鬘にしようか

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華の友達たち、華の帰りを喜ぶ

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引きこもりの兄・太郎を何とか外に出した

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そこで彼女は出会った翔心会のメンバーたちに兄を入れてほしいとお願いするのだった

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しかし華は再び入院することになってしまい・・・

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そして太郎がしようとしたことは…

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