anttiorbの映画、映像の世界

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抱きしめたい ―真実の物語―

2014年作品、塩田明彦監督、北川景子錦戸亮出演。
 
タクシー運転手の小柳 雅己(錦戸亮)は仕事を終え、バスケットボールの練習場に向かっていた。  体育館に着くと何やら言い合いが聞こえていた。 話を聞くと、事務員の手違いで、同じ時間にだぶって貸してしまったようだ。
雅巳のチームメイトたちに食ってかかっていたのは、車イスの女性・山本つかさ(北川景子)という女性だった。 彼女は私たちに譲るべきと言っているのだった。 渋々譲ろうとした態度に、また食って掛かるつかさ。 その時雅巳は言った 「ちょっと狭くなるけど、半分ずつ使いませんか?」
練習が終わり、彼女は1人で買い物に行くと言い、一人でいた。 雅巳は自分の車で行かないかと言うと彼女は「ぼろうっていうの!?」 まだ機嫌が直っていなかった。「いえ、もう勤務時間外ですから」 そう言って彼女を乗せて走り出した。
しかし買い物は、遠い場所の大型ショッピングモールだった。 器用に電動車いすを操るつかさ。 しかし彼女は唐突に言った。 「何を買うか忘れちゃった」
山本つかさは、高校時代に壮絶な交通事故に遭い、生きているのが奇跡とまで言われた。 彼女は過酷なリハビリを経てここまで回復したが、現在も左半身はマヒ、さらには“高次脳機能障害”により、昨日起こったことさえも記憶していられない状態が続いていたのだった。
だからメモをしていたのだが、そのメモも見当たらないのだった。 彼女の家は雅巳の家のすぐ近くだった。
上がってお茶でもと言うつかさ。 片手で必死にお茶を入れてくれたのだが、飲んでいると疲れたのか彼女はうとうととしてきた。 起きてるのが辛そうだったので、椅子に座った彼女に毛布を掛けて、雅巳は帰っていった。  それから彼女は雅巳のタクシーを呼ぶようになった。 そして彼女との付き合いが始まったのだった…
 
これは予告編を見ているときから、見に行こうと決めていました。 真実の話と言うことと、北川景子錦戸亮のふたりが気に入っているからです。
二人の出会いは自然な感じで、必死に生きている彼女に惹かれた雅巳はいい青年なんですね。 決して第一印象は良くなかったはずですから。
でもそんな彼女の何か一途なところを感じたんでしょうか? なんとこの後、雅巳は今の彼女を一方的にフッてしまうんですね。 
雅巳の両親に國村隼角替和枝、つかさの母に風吹ジュン、このあたりの配役はピシリでした。 意外とあっさりとした作りで物語の展開は早かったのですが、予告編でもあったシーンは迫力があってズキッとしました。
彼女はあっと今に亡くなってしまいます。 ですからその場面の悲しさを味わうのは、雅巳だけというつくりになっていますが、この作品はエンドロールが終わってから泣かされるんですね。 それはぜひご覧になってください。
久しぶりに涙を拭きながら劇場を出させられました(^^)
 
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何を買うのか忘れちゃった、無邪気に言うつかさ
 
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真剣にボッチャをしているつかさ
 
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幸せいっぱいのつかさ
 
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