2012年作品、サム・フェル、クリス・バトラー監督、武田華:声の出演。
リビングでテレビを見ているノーマン(武田華)、後ろのソファーに腰掛けているのは、祖母(片岡富枝)だが、編み物をしながらノーマンにことごとく話しかけている。 そろそろ学校に行く時間だ、両親が呼んでいる。
キッチンに行き、おばあちゃんと話していたと言うと、怪訝そうに父は言う 「おばあちゃんは死んだんだ」 「まだおばあちゃんの死んだことがショックなのね」 母もそう言うのだった。 町に出ると、ノーマンはいろんなところに話しかけている。 でもそこには誰もいない。 そんな姿を町の人は訝しがる。 そうなのだ、ノーマンは死んだ人が見えてしまうのだった。
学校に行っても変人扱いされるノーマン。 ロッカーに“変人”と落書きされてしまう。 アルヴィン(斉藤貴美子)はこの学校でのいじめっ子だった。 成績は悪いが腕っ節は強い、典型的なガキ大将なのだ。
同じように落書きをされているやつがいた、二ール(合田絵利)という太った子だった。 彼は“デブ”と書かれていた。
学校で、魔女の呪いの劇を先生が教えている。 ノーマンも参加しているが、そのときノーマンは変なものが見えてしまった。 みんなの顔が、死んだ者たちの顔に見えたのだった。 なぜそんなものが見えたのか? 驚くノーマンだった。
二ールは同じ苛められっ子のノーマンに興味を持ち、一緒に帰ろうと誘ってくるがノーマンは気乗りがしない。 そして帰る途中変な男にあった。 ブレンダーガストおじさん(白熊寛嗣)といい、親戚だが変わり者でこの男もまた、町の鼻つまみ者だった。
しかしブレンダーガストはノーマンに頼みごとがあってやってきたのだった。 自分のしてきたことを引き継いでほしいというのだった。 果たして何を引き継がせようとしたいのだろうか?・・・
今日も引き続いてアニメ作品となります。 昨年話題となり、劇場で見たかったストップモーション・アニメです。 特集番組でも取り上げられていましたが、残念ながらビデオ鑑賞になりました。
いきなり出てくるおばあちゃんがすでに死んでいる存在というところから、ノーマンの特殊性はすぐにわかるつくりになっています。 しかし隔世?遺伝なのか、父や母は姉にはノーマンの能力はありません。 もちろん周りの友達、町の人たちにも。
そしてノーマンは孤立していくんですが、この境遇が大きな役割を持っていくんですね。 公開当時は3D作品として押されていましたが、フルCG作品の多い中ストップモーション手法は何か手作り感が残っていいですね。
また中世の魔女狩りみたいな話も出てきて、町ぐるみで起こる大きな困難をノーマンが必死に立ち向かっていく一種の成長譚にもなっています。
監督は長編初監督のクリス・バトラー、なかなか楽しみな監督ではないでしょうか。
編み物をしている祖母
町に出るとさらにいっぱい見えてしまう
そこに現れた嫌われ者の叔父さん
俺が死んだら引き継いでほしいと言われた物
しかしノーマンは事件に巻き込まれていく
亡霊たちとクラスメートと姉たち