精神科の医師、アルフレッド・マリック(アルフレッド・モリーナ)は、診察時に録音したテープを聴いていた。 「君は誰かね。 君の名は?」 「好きに呼べばいい」 「君はなぜここに来たんだ?」 「俺の頭痛を治してもらうためだ。アスピリンは役に立たない」 「お母さんの話をしてくれ」 「おれの母親か? 売春婦だった」 「アパートの住人6人を殺したのは君か?」 「俺の誕生日だ」。
死刑囚・マルコム・リバース(プルイット・テイラー・ヴィンス)の日記が出てきたという連絡が、テリー地区検事(マーシャル・ベル)のところへ入る。 そのため死刑執行前夜に移送が決定したというのだ。 外はあいにくの雨だった。
モーテルの管理人ラリー(ジョン・ホークス)のところに、怪我人が運びこまれた。 被害者はアリス(レイラ・ケンズル)で交通事故という。 運んできたのは夫のジョージ(ジョン・C・マッギンリー)、息子のティミー(ブレット・ローア)も一緒だ。
途中、車が故障した娼婦パリス(アマンダ・ピート)に助けを求められる。 彼女が言うには、洪水でどこへも行けないと言う。 しばらく走ると、道は冠水し、行き止まり。 引き返そうとしたとき、新婚夫婦ルー(ウィリアム・リー・スロット)とジニー(クレア・デュバル)の車がやって来た。 4人はそろってモーテルへと向かった。
モーテルの最後の客は、ロード(レイ・リオッタ)。 囚人を移送中の刑事だ。 写真を片付け出すルー。 大金を隠すパリス。 怪しげな動きがある中、洗濯機の中から女優の頭部が発見された。 これは、始まりに過ぎなかった・・・
テレビでも放送されたミステリーサスペンス作品です。 登場人物が多いので、なかなか大変なんですが、実は物語は二つのシチュエーションで進んでいきます。 モーテル側と、移送側。
脈絡があるようで、無いようで。 事件は連続殺人の様相を見せ始めるのですが、真犯人は誰なのか、そこにどんでん返しがあるのですが、それもさらにこのお話自体実は…という設定で、なかなか引き込まれるつくりになっています。
またモーテル側の登場人物一人一人にちゃんと個性付けがされているので、設定も上手いですね。
主役級の3人は私は結構好きなんですが、レベッカ・デモーネイの雰囲気が10年目と大分変っていたので、始め彼女と気がつきませんでした。 役どころも売れなくなった女優なのでちょっと痛かったですね。 結構面白い作品ですね。
モーテルの集まってきた、それぞれ事情を抱えた者たち
しかし女性の死体が発見され、真っ先に疑われる囚人
外は雨、ある意味密室状態
どんどん殺されていく
一体犯人は?