2007年作品、平山秀幸監督、国分太一、香里奈出演。
今昔亭三つ葉(国分太一)は18の時、今昔亭小三文(伊東四朗)に弟子入りした。 古典しかやらないと決めて入った。 熱意とは裏腹に、思うように腕が上がらず、煮え切らない日々を送っていた。 4年で二つ目、次の10年で真打と行けばまずまずだが、なかなかそうはいかない。
新作をやらないかと言われるが、あくまでも自分は古典。 小三文からは、俺のまねばかりするな、工夫をしろと言われる。
ある日、弟弟子がおたふく風邪にかかり、小三文のお付きで、カルチャーセンターの講師に行った。 その時、途中退席する女がいた。 怒ったような顔をしていて、気になった三つ葉は追いかけて行き、どうして出て行ったのかと聞き、ちょっと冗談を言うが、彼女は言う 「本気でしゃべってない、 あの人私たちをなめてる」
三つ葉は落語を聞きに来いと言う。 今度の二つ目会に俺が出るから来いと言った。
びっくりした三つ葉は話はめちゃくちゃになってしまった。 しかし五月は口のきき方を教えてほしいと言う。 そしてもう一人、マスクをした男もやって来た。 彼は毒舌でいかつい面相の元プロ野球選手、湯河原太一(松重豊)という。 そんな3人の生徒に話し方と称して落語を教えるようになる三つ葉だった…
冒頭の寄席のシーンはいいですね。 もっと小さい寄席はいくつかありますが、昔からの老舗の寄席はもう4軒しかないんですね。 でも昨今の落語ブームからか、結構人は入っているようで、もちろん人気の落語家の時は混んでいるようです。
そんなに生で行ったことはありませんが、寄席でしか見れない芸人が結構いい味を出すんですよね。
話すのが苦手な3人、無愛想で男と別れた女、関西弁をバカにされている少年、そして話下手な元野球選手、落語を通じてだんだん心が通い合っていきます。
特に少年の村林優役の森永悠希はよくしゃべりましたね。 私は落語家では、もう亡くなった志ん朝が好きでDVD-BOXを持っていますが、なかなか見切れませんね。 お馴染みの 「饅頭怖い」 そして 「火焔太鼓」 が聞けますが、こういう作品を見るとやはり寄席はいいなあと思いますね。
今昔亭三つ葉、もう一つ殻を破れない
師匠のおつきであるホールへ
愛想のない女・十河五月と出会う三つ葉
三つ葉のところへ集った3人、落語を教え始める
三つ葉の祖母・春子はお茶の先生
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