anttiorbの映画、映像の世界

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しゃべれども しゃべれども

2007年作品、平山秀幸監督、国分太一香里奈出演。
 
浅草演芸ホール国立演芸場鈴本演芸場末広亭噺家は東京で450人余り、上方を合わせれば600人以上いるが、この通り寄席は都内に4軒しかない。  でも噺家になるものもはつきない。  
今昔亭三つ葉国分太一)は18の時、今昔亭小三文(伊東四朗)に弟子入りした。  古典しかやらないと決めて入った。  熱意とは裏腹に、思うように腕が上がらず、煮え切らない日々を送っていた。  4年で二つ目、次の10年で真打と行けばまずまずだが、なかなかそうはいかない。 
新作をやらないかと言われるが、あくまでも自分は古典。 小三文からは、俺のまねばかりするな、工夫をしろと言われる。 
ある日、弟弟子がおたふく風邪にかかり、小三文のお付きで、カルチャーセンターの講師に行った。 その時、途中退席する女がいた。 怒ったような顔をしていて、気になった三つ葉は追いかけて行き、どうして出て行ったのかと聞き、ちょっと冗談を言うが、彼女は言う 「本気でしゃべってない、 あの人私たちをなめてる」 
三つ葉は落語を聞きに来いと言う。  今度の二つ目会に俺が出るから来いと言った。
三つ葉の祖母の春子(八千草薫)はお茶の先生で、二人で暮らしている。 生徒の実川郁子(占部房子)からお願い事をされる。 大阪から来た甥に話し方を教えてくれないかというのだ。 
郁子が好きな三つ葉は嫌がるそぶりを見せながら引き受ける。 そして二つ目会の日、例の女・十河五月(香里奈)は聞きに来ていた。 ほかの二つ目から美人が来ていると言われその女が五月だったのだ。
びっくりした三つ葉は話はめちゃくちゃになってしまった。 しかし五月は口のきき方を教えてほしいと言う。 そしてもう一人、マスクをした男もやって来た。 彼は毒舌でいかつい面相の元プロ野球選手、湯河原太一(松重豊)という。 そんな3人の生徒に話し方と称して落語を教えるようになる三つ葉だった… 
 
落語の作品ですが、これはTOKIO国分太一が奮闘しています。 意外としっかり頑張って話をしていますね。 
冒頭の寄席のシーンはいいですね。 もっと小さい寄席はいくつかありますが、昔からの老舗の寄席はもう4軒しかないんですね。 でも昨今の落語ブームからか、結構人は入っているようで、もちろん人気の落語家の時は混んでいるようです。 
そんなに生で行ったことはありませんが、寄席でしか見れない芸人が結構いい味を出すんですよね。 
話すのが苦手な3人、無愛想で男と別れた女、関西弁をバカにされている少年、そして話下手な元野球選手、落語を通じてだんだん心が通い合っていきます。 
特に少年の村林優役の森永悠希はよくしゃべりましたね。 私は落語家では、もう亡くなった志ん朝が好きでDVD-BOXを持っていますが、なかなか見切れませんね。 お馴染みの 「饅頭怖い」 そして 「火焔太鼓」 が聞けますが、こういう作品を見るとやはり寄席はいいなあと思いますね。

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今昔亭三つ葉、もう一つ殻を破れない

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師匠のおつきであるホールへ


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愛想のない女・十河五月と出会う三つ葉

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三つ葉のところへ集った3人、落語を教え始める

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三つ葉の祖母・春子はお茶の先生

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