anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

落語娘

2008年作品、中原俊監督、主演:ミムラ
 
香須美(ミムラ)は落語を叔父に聞かせたいと、病室を訪ねて覚えた話を披露する。一生懸命演ずる姿に叔父は満足しやがて息を引き取っていく。
香須美は大学で落研に入り、ますます話に磨きがかかりついには三松家柿江(益岡徹)に弟子入りに行く。 柿江は落語会で一番勢いがあり、古典を演じては随一に噺家
ところが女であることを言われ弟子入りはかなわない。 その娘を拾ってくれたのが、三々亭平左(津川雅彦)。 平左は落語界の異端児で、ついこの前も政治家との対談で失敗し、寄席に出られない状態となっている。
そんな中でも遊びには余念がなく、散財しては香須美にツケを回す。 そんな道楽師匠のもとにTVプロデューサーの古閑由香里(伊藤かずえ)からある話が舞い込んでくる。
それは演じようとするとその噺家が死を遂げるという 「緋扇長屋」 を演じてみないかという企画であった。 それを密着して番組を作るという。 命を落とすかもしれない企画に香須美は反対するが、平左は受けてしまう。 そんな香須美は平左に破門されてしまう。
平左は果たしてどうなるのか? 香須美はどうするのか?・・・
 
役者は落語をさせてもあまり違和感はないですね。 ただフラというか、体から滲み出てくる雰囲気は出せないですけど。
話をセリフとして覚えているのか、寿限無を講演で演じるミムラはよく覚えたなあという感じでしたね。 「緋扇長屋」という話は実際にはないそうですが、その部分はドラマっぽくとっていて、わかりやすい演出になっています。
ほとんどの噺の部分は役者が落語家を演じていますが、漫画喫茶にいるオタクに扮して春風亭昇太が出ているのはご愛嬌ですね。 落語を題材とした映画ですが、オカルト的な味付けあり、上手いつくりの映画でオチも決まっています。 おすすめの作品ですね。
 
イメージ 1
平左に弟子入りする香須美
 
イメージ 2
しかしなかなか辛い師匠についてしまった
 
イメージ 3
女性落語家としての高座
 
イメージ 4