1971年のフィラデルフィア、カード賭博のところに、いきなり銃を突きつける強盗が現れた。 場のメンバーはみな手を挙げたが一人だけ上げない男がいた。
彼はディーン(ジェイソン・セルボーン)、イカサマをしていたのだった。 怒った対面の男が銃を撃ち、咄嗟にかわしたディーンだが、一人を残しみんな打たれて死んでしまった。 そして残ったディーンと黒人の男の二人となった。
さて金はどちらが持っていたのか?
現代のラスベガス、ベテランの詐欺師ミラー(ガブリエル・バーン)とその相棒で妖艶なティファニー(サンディ・ニュートン)はあらゆる手で金を稼いでいたが、昔組んだヴァーノン(スチュアート・タウンゼン)がこのベガスに戻ってきた。
ミラーは絶えずカモを探している。 カジノでツキを呼び込んでいるジェニングス(ジェイミー・フォックス)という男をターゲットに定めた。
ステファニーが狙いを定め、ミラーが釣る、そして今回はヴァーノンと4人で大金を巻き上げるというシナリオを組んだ。
ヴァーノンの腕を見せ、彼の親の時にがっぽり稼がして山分けするというのだ。ちょっと高級そうな賭博場に連れて行くと、場違いなジェニんグスは熱くなってしまい、手筈を無視して勝負に出てしまう。 そして大負けしてしまった、8万ドルも。
極端に落ち込むジェニングス。 そう彼はボスの金もつぎ込んでしまったのだった。そして彼は消されてしまった。 彼のボスはマリーニ(パトリック・ボーショー)といい、ここでは怖い存在だった。
案の定命を狙われる3人。 しかし3人はベガスを逃げ出せなかった。 伝説の男ディーン(シルヴェスター・スタローン)との大勝負が控えているからだった・・・
物語は、ミラー、ティファニ、ヴァーノンの3人で動いていき、スタローン扮するディーンはいわばゲスト出演ですね。
今回のスタローンはアクションは全くなく、楽な仕事でしたね。 頑丈な肉体をちょっと持て余していたかも。
冒頭のモノクロのオープニングシーンや、最初のクレジットの背景の華麗なカードさばきがなんともオシャレで、カード詐欺でカモを釣る、騙し騙されの展開が小気味いい作品です。
最後はこわもての警官までもという設定にはちょっといいだましを味わいました。 95分なので、気楽にスカッと見れる作品でした。
帰って来たヴァ―ノン
そして3人で
大勝負の相手
勝算はあるのか?
伝説の男ディーン