12月の名古屋でサンタの格好をして、キャバクラの客引きをしている男・辻次郎(桐谷健太)。 目の前を彼女が通るが別の男に寄り添っている。 今日約束をしていたのだが、どうやらフラれてしまったみたいだった。
全然客を引っ張らないので、文句を言われる次郎だった。
空しく家でカップヌードルを食う次郎だが、なかなか定職にありつけない、悶々とした日々を送っていた。 そんな時メールで、「母危篤」と言う知らせが入った。
名古屋の小料理屋で働いていて、一人暮らしの母を訪ねた。 母・美知子(伊藤蘭)はいなかったので、店に行くと元気そうに働いていた。
そして母はこの人を探してほしいと次郎に頼むのだった。 もちろんお金は払うと言う。
梅次という男で、岐阜の置屋の「野本」にいると言うのだ。 母は細かい理由を言わず金を渡した。 一応金をもらったので次郎は、その梅次という男を探しに岐阜に行くのだった。 これは次郎の自分探しの旅にもなるのだった…
この梅次という幇間は、次郎、美知子にとっては大切な人なのですが、次郎に記憶はありません。 なぜ美和子は次郎に理由を言わずに梅次を探させたのか? それも母・美知子の息子に対する愛情と、いずれは一人で生きて行くための決心をさせる子別れの意味もあるんですね。
最後に自分の進む道を見つける次郎ですが、ひっそりと次郎を助ける、芸者・梅花役の蓮佛美沙子も好演でした。
また伊藤蘭さんはいつまでも綺麗ですね。 この作品では疲れた顔で出てきますが、精一杯気張った母の姿の美知子は、明るいんですがちょっと泣ける役でした。短いんですがいいドラマでした。
生活がなかなかうまくいかない次郎
母の頼みを聞くため
岐阜に行くと芸者の梅花と出会う
そして彼女と行動をする
段々梅次の事がわかってくると