anttiorbの映画、映像の世界

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スリーパーズ

1996年作品、バリー・レヴィンソン監督、ジェイソン・パトリックブラッド・ピット出演。

1960年代。 NYはマンハッタンの西側、ヘルズ・キッチン(地獄の調理場)と呼ばれる地区。 彼らの母親は、飲んだくれの父にいつも悩まされていた。 でもスラムだったが一つの秩序が存在し、住人たちは掟の中で守られていた。
ヘロインが持ち込まれた時、12歳の少年でも容赦されなかった。 リーダー格のマイケル(ブラッド・レンフロ)、小柄だが気の強いジョン(ジェフリー・ウィグダー)、読書好きのシェイクス(ジョー・ペリーノ)、おとなしいトミー(ジョナサン・タッカー)の4人の少年たちは、この街でいつも一緒だった。
彼らは時々、街のボスのキング・ベニー(ヴィットリオ・ガスマン)に小遣い稼ぎの仕事をさせてもらっていた。 4人の良き相談相手であるボビー神父(ロバート・デ・ニーロ)は、昔は街のチンピラだったが、今では優しい彼らの理解者。 4人のいたずらは時として度を越える時があった。
彼らはホットドッグ屋をバカにしていた。 そして悲劇は起こった。 ホットドッグ屋をうまくおびき出して屋台を盗もうとした時、誤って地下鉄の階段から屋台を落っことしてしまい、下にいた男に重傷を負わせてしまったのだった。
4人はウィルキンソン少年院に収容された。 そこで待っていたのは、看守たちのさまざまな虐待だった。
班長のノークス(ケヴィン・ベーコン)を筆頭とする残忍でサディスティックな看守たち。 彼らはその虐待を4人だけの秘密とすることにした。 あまりにもおぞましい行為だったからだったが、一度だけ、彼らはフットボールで看守たちをぎゃふんと言わせることができた。
それは恐ろしく足の早い黒人の少年を引き入れたからだったのだが、それは逆に看守たちの怒りを買い、その黒人少年は殺されてしまった。 そしていつしか彼らは刑期を終え、元の世界へ帰り、成長していった。
4人は様々な成長を遂げるのだが、マフィアに身を置いた二人、ジョン(ロン・エルダード)とトミー(ビリー・クラダップ)があの看守ノークスをバーで見つけることから、4人のおぞましい経験が思い出されていくのだった…

4人の少年時代と、各々成長した姿が大体半々で描かれています。 これは事実ではといわれていますが、少年院にはさもありなんの事件ですね。
男だけの世界ではえてしてこういうことが起きることは 「プリズン・ブレイク」 なんかでも描かれていますからね。
序章である少年院のことがじっくり描かれているのは、後半部の4人の復讐劇を強烈にするために必要ですが、ちょっと長い感はあります。 また法廷劇でうまく自分たちを勝訴に持っていくところは、神父の助けも借り、結構爽快感もあります。
でも決して幸せにならない4人がとても儚い物語ですね。
後半部分を書いていないので、ブラピやジェイソン・パトリックに触れていませんが、二人が頭脳を駆使し、マフィアになった二人を助けて祝杯を挙げるシーンは、ほんの束の間の楽しいシーンでちょっと悲しいですね。
神父役のロバート・デ・ニーロはかっこいいんですが、神父をやっててもちょっと凄味が出ているところが存在感がありますね。



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いたずらの度が過ぎた4人、決定的なことをしてしまった

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元ワルの神父、でも彼らには優しい

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そして成長した彼は、あることを考え始める

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計画を話すふたり

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やはり神父の協力が必要

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