anttiorbの映画、映像の世界

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オーケストラ・クラス

2017年作品、ラシド・ハミ監督、カド・メラッド サミール・ゲスミ アルフレッド・ルネリー出演。

楽家として行き詰まったバイオリニストのシモン(カド・メラッド)は、パリ19区の小学校へ音楽教育プログラムの講師としてやってくる。 ファリド・ブラヒミ(サミール・ゲスミ)が誘ってくれ、彼も生徒とともにバイオリンを習いたいといってくれる。
しかし、 気難しくて子供が苦手なシモンは、6年生の生徒たちにバイオリンを教えることになるが、楽器に触れたこともないやんちゃな彼らに音楽を教えるのは至難の業で、たちまち自信を喪失する。
特に、サミール(ザカリア・タイエビ・ラザン)は一番手がつけられなく、問題児だった。 しかし、練習をしているのを外からじっと見つめている少年がいた。 その少年は、ある日みんなが来る前に練習所に入り、バイオリンを触っていたところ、サミールと喧嘩になってしまう。
止めに入ったシモンは、音楽をしたいのかとその少年に尋ねると、彼は素直にうなずく。 そして彼も参加することになり、ファリドのバイオリンを使うことになる。
彼はクラスの中でただ一人、バイオリンの才能を持った少年アーノルド(アルフレッド・ルネリー)だった。 彼との出会いがシモンがここでやっていけそうな気分に変えてくれるのだった。
アーノルドの影響もあり、感受性豊かな子どもたちは音楽の魅力に気づき、演奏することに夢中になっていく・・・

これは予告編から見たかった作品でした。
監督はラシド・ハミ、これが長編2作目だそうですね。
主演はカド・メラッド、「バレッツ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9901866.html に出演していました。
そしてサミール・ゲスミ、彼は初めて見るようです。
そしてアーノルド役がアルフレッド・ルネリー、彼の最後の演奏シーンがいいですね。

物語は、なかなかバイオリニストとしてうまく行っていないシモンが、コンサートに出演することが決まった少年たちを指導していく物語です。 やる気が沸かない、自信がない、彼の表情からそれがはじめから見て取れますし、案の定そこにいた少年少女たちは、手がつけられないレベルでした。
早くも辞めたくなった彼ですが、だからと言って仕事があるわけではありません。 カルテットの演奏を見に行っても空しいだけ、そこに現れたのがアーノルドでした。
彼はバイオリンを手にすると、片時も肌身離さず、そして毎日迷惑のかからないビルの屋上で練習をしていました。
もちろんめきめきと上手くなっていく、シモンもはじめから彼のやる気と、才能を感じているんですね。 でも回りは相変わらずなんです。
この物語はフィクションですが、フランスで2,000人以上が体験した実在の音楽教育プロジェクト 「Démos(デモス)」 という制度があることから発想をえたお話だということです。
音楽、そしてそれを演じる少年少女、方向性が定まった時には、大きな成長ができるんですね。

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ヴァイオリンをはじめる彼ら

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後から入って来たアーノルド

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たった一人で屋上で練習するアーノルド

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そして彼に引っ張られ

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そして練習場を親たちが作り

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本番でのアーノルドのソロ

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喝采

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