anttiorbの映画、映像の世界

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恋する宇宙

2009年作品、マックス・メイヤー監督、ヒュー・ダンシー主演。

青年アダム(ヒュー・ダンシー)は父の葬儀が終わったばかりだった。 一人暮らしの彼はアスペルガー症候群を患っている天体オタクだった。
部屋は綺麗に片付いている。 障害のために人付き合いが極端に苦手なアダムは、職場でもプライベートでも孤独に過ごしている。
彼は玩具会社に勤めているが、コストに合わない仕事はやめろと上司に言われている。 手先が器用な彼はついつい高度なおもちゃを作ってしまうのだった。
そんな孤独な彼だったが、ある日、上階に引っ越してきた童話作家志望の女性ベス(ローズ・バーン)と出会う。 彼女は洗濯をするための共同の洗い場の鍵がなく、彼に開けてほしいと話しかけたのだった。
女の人にプライベートで話すことがあまりない彼は、妙にぎこちない。 階段で座っていると彼女が大きな荷物を持って帰ってきた。 パソコンで天体を見ている。 しかし彼女に対して荷物を持ってあげるとかの反応はない。 全く気が利かない彼だったが、それはこの病気から来ているものでもあった。
彼女はそんな彼に興味を持ち、夜のパーティーに誘うのだった。 しかし彼は居留守を使い行かない。 しかし彼は逆に彼女の帰りを待って、自宅に作ったプライベートのプラネタリウムを見せるのだった。 そんな星の話をする時の彼は饒舌だった。
彼女は次の晩、父親のマーティ( ピーター・ギャラガー)と食事をしていた。 父は彼女の将来を心配していた。 裕福な男と結婚してほしいと願っている。
アダムにはたった一人、父の友人のハーラン(フランキー・フェイソン)が話し相手で、後見人だった。
ある日アダムはベスの事情を全く気にすることなく、半ば強引に彼女を夜中のセントラル・パークに連れて行く。 不審がるベスだったが、実はセントラル・パークに住み着いているアライグマをベスに見せたかったのだ。
だんだんアダムのことに興味を持つベス。 そんな不思議な二人の関係だったが、アダムが突然会社を首になってしまうのだった…

アダムに振り回されながら、病気を持っているにもかかわらず正直で純粋な彼にどんどん惹かれる女役のローズ・バーンがいいですね。
結構厄介な病気の彼は社会的には、厳しい存在でしょう。 作品ではそんな彼を必死にカバーしようとする彼女の健気さに同情を禁じえません
しかし肝心なところで一線を越えられないもどかしさもあり、ちょっとフラストレーションがたまる作品です。
でもエンディングはちょっと心がほっとする作りのなっています。 波乱万丈なストーリーではなく、大きな山があるわけではないのですが、ついつい見入ってしまう作品でした。
主演のヒュー・ダンシーはまだ大きな役をしていないようですが、好演でした。 日本では劇場スルーになってしまうのはわかりますが、海外の評価はそこそこだったらしいです。


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障害を持った彼

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でもそんな彼に興味を持つベス

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距離が近づく二人だが

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アダムは会社を首になってしまう

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そして二人は

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