-1967年1月 直子-雪の中のホーム その日、警察官の三上英次(高倉健)は妻と息子と汽車を待っていた。 妻の直子(いしだあゆみ)と、四歳になる息子・義高(岩淵建)は汽車に乗ったが、英治は乗らなかった。
「たった一度の過ちじゃないか。」 高田(名古屋章)に言われても、もう後戻りはできない。 離婚を承諾した直子は、動き出した汽車の中で、英次に笑って敬礼するが、その目には涙が溢れていた。
苛酷な仕事と、オリンピックの射撃選手に選ばれ合宿生活が続いていたことも原因であった。 そんな三上をたしなめる先輩刑事の相馬(大滝秀治)だが、その言葉には慈愛が溢れている。
その頃、連続警察官射殺犯“指名22号”の捜査で皆忙しかった。 検問で相馬は質問しているとき撃たれた。 犯人はそのまま逃走した。 相馬は皆の願いも空しく亡くなった。
中川警視(池辺良)の 「お前には日本人全ての期待がわかっている」 との言葉に、犯人を追跡したい三上の願いは聞き入れられなかった。
3人の女性を通して「駅」を背景とした人間物語に、高倉健扮する刑事・三上英治がかかわっていく物語です。
メキシコオリンピック直前の話から、数々の事件を射撃の腕で解決していきますが、彼の出動する事件はほとんどが凶悪事件で、犯人射殺が避けられない事件という、過酷な立場を健さんが必死に歯を食いしばりながら演じている様子がちょっと辛いですね。
降旗監督とのまたコンビですが、この映画はどちらかというと表現がストレートな感じに仕上げています。
たった一度の過ちで…
相馬は三上をなだめるが
その相馬が容疑者に撃たれ、殉職する
三上は犯人を追って北に行きある女と知り合う
しかし女はあることを隠していた