anttiorbの映画、映像の世界

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居酒屋兆治

1983年作品、降旗康男監督、高倉健主演。

函館で暮らす男・藤野英治(高倉健)。 二人の娘がいて、妻・茂子(加藤登紀子)といった家族持ちである。 街はずれで、茂子と二人でと「兆治」という名の居酒屋を営んでいた。
店は繁盛していたが、今の場所が立ち退きをしなくてはならなくなり、三光タクシー副社長の河原(伊丹十三)が新しい場所を紹介してくれた。 しかし英治はその場所に行きたくはなかった。 そのすぐ近く師匠の店があるからだった。
牧場経営の神谷久太郎(左とん平)の妻さよ(大原麗子)はすぐ家出をしてしまう。 笑顔を見せることはあまりなく、息子はいるのだが、いつも塞いでいる。 
英治は昔勤めていた造船所でオイルショックの時、出世と引き換えに同僚社員の首切り役を命じられたことに反発して会社を辞めていた。 寡黙で実直ながら気持ちが曲げられず無器用な英治だった。
造船所の時の野球部で英治は投手、同級生でバッテリーを組んだ無二の親友岩下(田中邦衛)は何かとその後も心配をしていた。
ある日牧場が火事になった。 神谷の牧場だった。 途方に暮れるさよの姿があった。 実は英治は昔さよと付き合っていたのだった。 英治と違いさよはどうしても英治を忘れることができなかったのだった。
火事をさよは燃えているのを黙って観ていたのだった。 放火ではないが放火同然だった。 そしてさよは失踪してしまった。
警察はさよを調べるうちに、英治との昔の関係も調べ始めた。 そして英治の店に無言電話がかかってき始めた…

主題歌の 「時代おくれの酒場」 が印象に残っていますね。 エンディングに健さんの歌でかかりますが、渋くていいですね。 レコードには加藤登紀子がリリースしていましたが、健さんバージョンも今はyou tubeにアップされているようです。
また降旗・高倉コンビですが、この監督の健さんの活かし方に独特の感覚がありますね。 決してねちっこくなくさらっと描くのですが、じわっと後から来る演出なんですね。
大原麗子が全盛期で、最高に美しい時なので、それだけでも見る価値はありますね。 彼女は最後私生活でも寂しい亡くなり方をしましたが、ちょっとこの映画は象徴的な役でちょっと悲しいラストでした。

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居酒屋兆治は繁盛していた

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順調に思えたこの店









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しかしここを立ち退かなきゃならなくなった


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そこに現れたさよ

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