CODE46とは徹底して同一遺伝子間の生殖を禁止した法である。 シアトルから違法パペルの調査員ウィリアム・ゲルド(ティム・ロビンス)は上海にやってきた。 パペルとはと仕事を移動する際の許可証で、環境破壊が進んだこの世界ではこれがないと都市間移動は認められない。
様々な安全が保証される都市部と、果てしない砂漠が続く無法地帯を厳格に区別されており一種の人種差別社会となっている。
電車に乗っているが、一つずつ先の駅にいるという夢だった。 26歳の誕生日を迎えて彼女はとうとう一番最後の終点につくはずの夢を見ることになるのだった。
ウィリアムは強引な調査を、巧みな心理コントロールを駆使しながら進めていった。スフィンクス社のセキュリティをうまくすり抜け、一人ひとり面接を始めた。 各人に好きなことを話させ、その感触から犯人を推察していくのだった。
マリアとは入口でちょっとお互いにぶつかったことから、見覚えがあった。 しかしマリアは以前、会ったことがあると言い出す。
ウィリアムはマリアを尾行するが、すぐにわざと見つかり、結局彼女と夕食を共にする。 そしてバーに行きマリアは偽造パペルを友人の動物学者デミアン(デイヴィッド・ファーム)に渡すのだった。
彼女は隠そうともしないで、犯人は自分と示すのだった。 それから彼女の家で一晩を共にすることになり、二人はなぜかどんどん惹かれあっていくのだった・・・・
近未来SFのラブストーリーですね。 地味な感じのつくりになっているですが、一種の不倫を通して生殖(妊娠、クローンも含む)の制限された社会を悲しく描いている作品です。
ウィリアムには家庭があり、妻も子供もいて幸せな空間はあるんですが、何故か偽造犯罪に手を染めているマリアに惹かれていくのです。 それはどうやら遺伝子からくるものなのかっていう感じで、それに逆らえないウィリアムの苦悩が描かれています。
92分に尺で短く淡々と流れていきますが、最後ウィリアムはどちらが幸せなのかという分岐点に立たされエンディングを迎えます。
そしてどちらを彼がとるべきだったのかちょっと考えさせられるつくりになっています。 こんな異常な管理社会は来ない方がいいという感想を持った作品でした。
違法パペルの調査員ウィリアム・ゲルド
対象者の一人マリア
彼女は法を犯している
二人は食事をとり
惹かれあっていく