anttiorbの映画、映像の世界

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となり町戦争

2007年作品、渡辺謙作監督、江口洋介原田知世出演。

舞阪町。 地方のとある町の旅行会社の社員・北原修路(江口)はのんびりとしたこの町が気にいっていた。 
ここに来て1年となるが、毎月2回発行され、自宅ポストに投函される町の広報紙 『広報まいさか』 に変な記事が載っていた。 となりの森見超と戦争をするという。?開戦日は5月7日という事だが、にわかには信じられない。
開戦日に出勤をして見ると、特に変わった様子はなく、普段の一日が流れている。ただ広報紙にはその日の戦死者が記載されているのだった。
数日後、対森見町戦争推進室の香西と名のる女性から電話があり、辞令交付式の案内を言われる。 何の辞令かというと、森見町への特別偵察業務ということだった。
どういう事かと聞きたくなりその女性・香西瑞希(原田)と会う。 彼女は職務に忠実で、彼女は舞阪町の勝利のために忠実に働いている女だった。
そして交付式に出席する北原。 そこで質問をする男がいた。 その男・香西智希(瑛太)は戦争開始に対する説明責任を果たしていないと言うことだった。
北原は偵察業務を受けてしまう事になり、なんとその為さらに彼女と偽装結婚までしてしまう事になる。 果たしてこの戦争はどうなるのか? 本当に戦争は行われているのか?・・・・

題名だけ見ると、戦争とは名ばかりでコメディかなと思って見ていましたが、なかなか考えさせられる作品でした。
国家規模だと大きな問題になり何かとスケール感だけがクローズアップされますが、隣同士の町で戦うと言うだけで、ヨーロッパのように地続きと何ら設定は変らないと思いなおし見直しました。
戦争は一つの外交手段であり、外交は武器を使わない戦争といえます。 ただそれでも解決しない場合は例え町同士でも戦争が始まってもおかしくないというのは世界的常識かもしれませんね。
日本にいるとそんな馬鹿なと思われますが、アメリカだって過去には南北戦争があったし、ついこの数年前には旧ユーゴでは内戦が長く続いていました。 平和ボケの日本人には痛切な映画ですが、ラストはちょっと恋愛映画となってしまっているのが少しシリアス感が薄れて、ちょっと残念です。
原作は三崎亜記の小説ですが、読んで見たいと思う作品でした。

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対森見町戦争推進室の香西

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彼女に近づくことになる北原

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そして彼女と結婚!

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しかし偽装なのだが

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戦争の行方は?

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