2023年作品、ガイ・ナッティヴ ザーラ・アミール監督、アリアンヌ・マンディ ザーラ・アミール ジェイミー・レイ・ニューマン メフディ・バジェスタニ ナディン・マーシャル アッシュ・ゴルデー ヴァレリウ・アンドリウツァ出演。
イラン代表の女子柔道選手レイラ・ホセイニ(アリエンヌ・マンディ)とコーチのマルヤム・ガンバリ(ザーラ・アミール)は、イラン初の金メダルを目指し、ジョージアの首都トビリシで開催される女子世界柔道選手権に挑む。 レイラは60キロ級のノックアウト方式のトーナメント戦に出場。母 国イランのテヘランでは、夫や幼い息子をはじめ家族や仲間が集まり、生中継が放送されている。 いよいよ大会が開幕。
順調に勝ち進むレイラだったが、金メダルを目前にして突如政府から棄権を命じられる。 このままレイラが勝ち進めば、決勝でイスラエルの選手と戦う可能性が出てくる。 イランにとってイスラエルは激しい敵対国であり、同等の立場で試合のカードを組ませるわけにはいかない。 これはイラン政府からの強制的なボイコットの命令だった。 自身と人質に取られた家族にも危険が及ぶなか、怪我を装ってイラン政府に従うか、それとも自由と尊厳のために戦い続けるか。 レイラとマルヤムは人生最大の決断を迫られる……。
監督は二人、ガイ・ナッティヴとザーラ・アミール、ガイ・ナッティーヴは、「SKIN スキン」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2022/01/23/180000 を記事にしています。これも結構ずしんとくる作品でした。
そしてコーチ役で出演もしているのがザーラ・アミール、「聖地には蜘蛛が巣を張る」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2023/04/17/060000 に出演でしたが、今作で初監督ですね。
レイラ役がアリエンヌ・マンディ、初めての女優さんでした。
夫のナデル役がアッシュ・ゴルデー、彼は初めてでした。
これは注目作ですね。 イラン代表のメダル有力の女性選手が、国からの圧力と必死に戦うサスペンスです。
イスラエルとイスラム諸国との対立はここでもという感じですが、スポーツのせ世界くらいはなんとかならないものかなと思うのは、呑気な日本人だからでしょうか?
ただ、主催の世界時柔道の組織は、選手ファーストで、政治的介入から必死に選手を守ろうとするのは、救いでした。 しかしラストシーンのガンバリコーチとレイラの、試合出場の肩書がなんとも切なかったです。