2024年作品、ティム・フェールバウム監督、ジョン・マガロ ピーター・サースガード ベン・チャップリン レオニー・ベネシュ ジヌディーヌ・スアレム出演。
1972年9月5日、ミュンヘンオリンピックでパレスチナ武装組織「黒い九月」によるイスラエル選手団の人質事件が発生した。 事件の発生から終結まで、その一部始終は当時目覚ましい技術革新が進んでいた衛星中継を通して全世界へと生中継された。 だが、全世界が釘付けになったこの歴史的な生中継を担当したのは、ニュース番組とは無縁のスポーツ番組の放送クルーたちだった。
監督はティム・フェールバウム、「プロジェクト:ユリシーズ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2022/03/17/060000 を記事にしています。
ピーター・サースガードは、「冷たい嘘」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2024/05/29/180000 他、多くの作品の記事があります。
ジョン・マガロは、「パスト ライブス/再会」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2024/04/14/060000 他。多くの作品があります。
レオニー・ベネシュは、「白いリボン」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/10319087 に出演でした。
“ミュンヘンオリンピック事件“というオリンピック史上最悪のテロ事件を、放送サイドから描いた作品でした。
ABCのスタッフが、それもスポーツ中家班が現地入りしている最中に起こった事件なので、彼らが報道のプロとして、この事実を現地から生で放送しようとします。 アメリカの報道部に任せろと社内では牽制が入りますが、現地でしかできないことをしようと一致結束、しかし事件が起こっても当初は競技は継続しているんですね。
もちろん途中から競技は一旦中断となりますが、テロリストとドイツ政府の交渉は決裂、最悪の事態になっていきます。
ドキュメンタリー的な手法で、当時の技術であらゆる可能性を迅速に対応づるスタッフはある意味見事ですが、この人質事件自体は全員が犠牲者に、そして泥沼のイスラエルとアラブの血生臭い殺し合いになっていくんですね。
そのあたりは別作品で見ようと思います。