2024年作品、シドニー・フリーランド カトリオーナ・マッケンジー監督、アラクア・コックス ヴィンセント・ドノフリオ タントゥー・カーディナル チャスク・スペンサー デブリー・ジェイコブス コーディー・ライトニング グラハム・グリーン出演。
第4話 タロア
幼いマヤ(Darnell Besaw)は学校から帰り道、アイスクリーム屋の店主から耳が聞こえず言葉が喋れないことを差別される。 それを見ていた“おじさん”ことウィルソン・フィスク(ヴィンセント・ドノフリオ)は路地裏で店主をボコボコにするのだが、マヤもその姿を見て店主に復讐の拳を振るう。
2021年。ウィルソンは死に、マヤ(アラクア・コックス)がフィスクのもとで働いている時の話のようだ。 フィスクは「最後のレッスン」として「信頼できるのはお互いだけ」と伝えた後、その場で部下に手話の通訳を殺させる。
そして現在、マヤのもとに舞い戻ったウィルソン・フィスクは、マヤの左目に無理やりコンタクトレンズをつける。 すると、マヤの視界にはフィスクが喋った内容に連動したバーチャル手話がARで表示される。 フィスクもまた手話が音声化される技術でマヤの手話を音声として受け取っている。 昔のように日曜のディナーをしにきたと言うキングピン。フィスクは自分を撃ったマヤに対して「それでこそ私の弟子」「生きててよかったと思ってるだろ」「お前を守ってきた」と、なおもパタナリズムな姿勢でマヤに接している。 しかもウィルソン殺しの指示についても認めていない。 ワインを捨てたマヤに、フィスクはLevain Bakeryのクッキーを差し出す。 一緒にディナーを食べようと言ってお弁当を持ってきたキングピンだが、目的は「帝国が欲しいなら与える、だから自分とニューヨークに帰ろう」とマヤにオファーすることだった。 それを告げるとフィスクは食事もとらずに立ち去る。
この作品の山場ですね。フィスクことキングピンがマヤを連れ戻そうと、いろんな形で彼なりの愛情を示してきます。 自分の後を継ぐものという強烈な思いを持っている彼ですが、マヤの気持ちはあまり動いていませんね。
おそらく父を殺した男という気持ちが強いんでしょう。 しかしこの時点ではまだフィスクはとぼけているんですね。
いつでも殺せる状況で、マヤに対しては甘いキングピンでした。