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プンサンケ/豊山犬

2011年作品、チョン・ジェホン監督、ユン・ゲサン キム・ギュリ キム・ジョンス出演。

正体不明の男(ユン・ゲサン)は、38度線を飛び越えてソウルとピョンヤンを行き来し、3時間以内に何でも配達する。 運ぶのは、離散家族の最後の手紙やビデオメッセージ。 北朝鮮製の煙草・豊山犬を吸うことから、男は”プンサンケ”と呼ばれていた。ある時、韓国に亡命した北朝鮮元高官(キム・ジョンス)の恋人イノク(キム・ギュリ)をソウルに連れてくるという依頼が舞い込む。

いつものように北朝鮮に潜入したプンサンケは、無言のままイノクを連れ出し38度線へ。 凍てつく寒さに耐えながら、2人は裸で川を渡り体に泥を塗って身を隠す。 何度も命の危険にさらされるうち、プンサンケとイノケは互いに言い知れぬ感情を抱くようになっていた。

無事イノクを引き渡したプンサンケだったが依頼者で実は韓国情報員である男たちに裏切りにあい拘束されてしまう。 「おまえは北と南、どっちの犬だ」卑怯な拷問にも決して口を割らないプンサンケに、韓国情報員はある危険な提案をする。 それは、北朝鮮に捕らえられた情報員のひとりを救い出すという条件で、イノクと共に国外へ脱出するチャンスを与えるというものだった。

監督はチョン・ジェホン、「ヨガ学院:死のクンダリニー」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2024/03/03/180000 では共同監督でした。
“プンサンケ“と呼ばれる男役はユン・ゲサン、「ゴールデンスランバー」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15832206 に出演でした。
キム・ギュリは、「人類滅亡計画書」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/13706610 に出演でした。

北から南への亡命は、近いようで遠いというか、38度戦を越えることは至難の業と言われていて、大概は失敗をして命を落とすか、捕まって恐ろしいところに連れていかれると言われています。
しかし今作の謎の男は最も簡単に、自分だけなら3時間以内で乗り越えてしまうんですね。 さらに人一人くらいなら規定時間内に脱出させてしまいます。
本当に謎の男で、作中も最後まで身分も、北か南かもわからない、ただただ屈強で身軽な男でしたね。 でも悲劇のラストはリアルでした。