2008年作品、児玉徹郎監督。
陸橋で靴磨きをしている女は、かつて夫と二人で小さいが丁寧で心のこもった靴作りをする靴屋を経営していた。 でも夫が事故で亡くなってしまった。 車道に、脱げてしまった夫の片方の靴を取りに向かった妻(女)をかばってトラックにはねられたのだった。 その時の靴はどこか飛んでしまい、残った夫の履いていた片方の靴を看板代わりに展示している。 ある日、片方が裸足の男が目の前を通る。 その男のもう一方の足に履いた靴は夫のものにそっくりだった。 女は男(夫)を探し始める…。
監督は児玉徹郎、初めて作品を見る監督でした。
受賞作品の中では短い本当に短編のアニメーションでしたが、これは大変優れた、そして切ないドラマでしたね。
主人公の靴磨きは、一見おとなしそうな男性かな? と思えましたが、実は女性で、女性の靴磨き自体珍しいことですね。 そこに表れた1人の男、しかしその男は片方の足に靴は履いていません。
その後上記のような展開というか理由が語られるんですが、なんとも悲しく、寂しいお話でしたが、短編ならではの良さが表れていました。