anttiorbの映画、映像の世界

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悪魔のような女

1955年作品、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督、シモーヌ・シニョレ ヴェラ・クルーゾー ポール・ムーリス シャルル・ヴァネル ジャン・ブロシャール出演。

妻クリスティーナ(ヴェラ・クルーゾー)の財産で、パリ郊外の小学校の校長に収っているミシェル(ポール・ムーリッス)は、妻に教鞭をとらせ、もう一人の女教師ニコール(シモーヌ・シニョレ)と公然と通じていた。 乱暴で利己的な彼に対して二人の女はついにがまんできなくなり、共謀でミシェル殺害の計画を立て、三日間の休暇を利用してニオールにあるニコールの家へ行き、電話でミシェルを呼んだ。

いざとなるとクリスティーナは怖気づいたが、気の強いニコールは、彼女に命令してミシェルに睡眠薬入りの酒を飲ませ、寝こんだところを浴槽につけて窒息させた。

翌朝二人は、死体を用意して来た大きなバスケットに詰め小型トラックで学校まで運び、夜の闇に乗じて死体をプールに投げこんだ。 校長失踪はたちまち校内の話題になったが、ニコールは平然としていた。 プールに飛びこんだ生徒が校長のライターを発見し、プールの水を干すことになったが、水を干してみると、死体は影も形もなかった。 そのうえ、クリーニング屋からミシェルが殺された時に来ていた洋服が届く事件が起きた。 クリスティーナは洗濯屋から依頼人の住所を開き、そのホテルヘ行ってみたが、その人物には会えなかった。

監督はアンリ=ジョルジュ・クルーゾー、初めて作品を見ましたが、面白かったですね。 監督の作品を見る機会があればまた他作品も見たいです。
主演はシモーヌ・シニョレ、「影の軍隊」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/10/15/180000 でも印象強い役をしていました。
クリスティーナ役はヴェラ・クルーゾー、監督と10年間夫婦でしたが、自殺とも病死とも言われ、亡くなっていますが、実はこの作品が予言的な感じが今思うとしますね。
ミシェル役はポール・ムーリッス、初めて記事にしますね。

内容は夫のDVに辟易している心臓に持病を持った小学校のオーナーの婦人は、女教師の案に乗って夫を殺害するお話です。 まあ日本の2時間ドラマの題材のようですが、じわじわと描いていくミステリーであり、ホラー要素なども入っている、なかなか面白かったですね。 そして最後にはしっかりとオチがついていて、これは秀作でした。 リメイクされていますが、監督の力量があったということでしょうね。