2022年作品、パロマ・バエザ エマ・ドゥ・スワーフ ニキ・リンド ロス・バン・バー マーク・ジェームス・ロエルズ監督、ミア・ゴス マシュー・グード クローディー・ブレイクリー マーク・ヒープ声の出演。
第1話 内側で聞こえて紡がれるウソ
丘の下の小さな家で貧しくもつつましく暮らしていた夫婦と幼い娘たちの一家。 様子を見に訪問してきた金持ちの親戚からさんざん嫌味を言われ、腹立たしい思いを抑えたくて森に入って行った夫レイモンド(マシュー・グード)。 彼はその夜、不思議な乗り物でやって来た紳士・トーマス(マーク・ヒープ)と出会い、丘の上に建つ立派な屋敷を譲ってもらうことになる。 条件は「今の小さな家を手放すこと」だけだったが、上の娘メイベル(ミア・ゴス)は何か嫌な予感がした。
第2話 敗北の真理にたどり着けない
ある街に建つ邸宅を買い取り、リノベーションを施して儲けを得ようと考えた男(ジャーヴィス・コッカー)がいた。 予算の都合からリノベーション作業を自分でやることにしたものの、壁から大量の虫が湧き出てなかなかうまく仕事が進まない。 資金を借りた銀行からの催促電話が何度もかかる中、ようやく内覧会にこぎつけたその日、内覧にやってきたある夫婦(スヴェン・ヴォルテ、ルイボンヌ・ロンバード)が料理や宿泊までも強要するようになり、その家に居着いてしまう。
第3話 もう一度耳を傾けて 太陽を目指して
洪水で水没した街に建つアパートを経営しているローザ(スージー・ウォーコマ)。 住人はこの場所に見切りをつけ出ていってしまい、残っているのはまともに家賃も払わないイライアス(ウィル・シャープ)とジェン(ヘレナ・ボナム=カーター)の二人だけ。だがローザにはこの建物を素敵に修復して魅力あるものにし、どんどん住人を呼び込みたいという夢があった。
監督は4人ですが、いずれも初めて作品を見る監督ばかりでした。
声の出演でミア・ゴス、「キュア ~禁断の隔離病棟~」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/05/27/180000 に出演していました。
ジャーヴィス・コッカーは、初めての様です。
スージー・ウォーコマも、初めてかもしれません。
家にまつわる3編のオムニバス。 1話目は、ある意味劣等感から抜け出したい気持ちを利用された邪悪なお話しでしたね。 ただそれを敏感に危ないと感じた幼い娘たち。
そして2話目は、家を買い、リノベーションをして儲けようとした男が、ツケこまれていくお話で、これもハッピーにはなり得ないお話でした。
最終話は、ちょっと物悲しい洪水後の生活の、ローザという女性のこだわりのお話でしたね。
いずれもアニメーションで、1話目以外は動物の擬人化という絵柄になっています。 しかしどれも動きがリアルで、人間の動きをしっかりととった絵作りをしていたのは綺麗な仕上がりになっていましたね。 私は最初の作品が好きでした。