anttiorbの映画、映像の世界

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花のあとさき ムツばあさんの歩いた道

2020年作品、百崎満晴監督、小林ムツ、小林公一、新井武出演。

埼玉県秩父の山深い村に暮らす小林ムツさんは、平成に入った頃から夫の公一さんとともに、先祖代々守ってきた段々畑をひとつまたひとつと閉じ、そこに花を植えてきた。その数、1万本以上。長い間、世話になった畑が荒れ果てていくのは申し訳ない。 せめて花を咲かせて山に還したいと語るムツさん。 夫婦が心がけていたのは、いつか誰も世話をする人がいなくなっても咲く、丈夫な花を育てること。 暮らす人が年々いなくなる小さな村は、春、色とりどりの花に包まれるようになった。

福寿草レンギョウ、ハナモモ、ヤマツツジ……。 潤いの雨を受けてアジサイが咲き、秋は、苗木の時から夫婦で育てたモミジが彩りを見せる。 「いつか人が山に戻ってきたとき、花が咲いていたらどんなにうれしかろう」柔らかな笑顔でそう言うムツさんだったが、やがて、あるつらい出来事が……。


ちょっと切ないドキュメンタリーでしたね。
監督は百崎満晴、NHKのカメラマン、撮影畑の方のようです。


秩父の山にある集落、いや今は無人となっています。 監督の百崎氏は、18年前にここに住んでいる、小林ムツさんと出会い、夫の公一さん、そしてその時点で唯一の農家をしていた新井武さんと交流をし、それがドキュメンタリーとして公開されたんですね。
私は埼玉県民なので、秩父というのはそんなに遠いところには感じませんが、かといって決して便利なところではない山に囲まれた集落。 この集落は過去にはみんな農家をしていて、その昔は養蚕もしていて多くの人間が住んでいたそうです。

しかしダムができその時に畑を潰して道路を作ってから、今までの暮らしが急速に変わっていきます。 そして蒟蒻畑をしている新井さん以外はもう皆年老いてしまって、おそらく年金暮らしなのか、今までやっていた畑に木を植え、その木々に咲く花が景観を作っていきます。


平成が終わる少し前に、ここは本当に無人になってしまいます。 しかしラストはそんな無人の集落で、懐かしいことをしようと、街に出て行った御子息たちが集まってくるのは、少し薄日が差すような感じがしました。
新井さんの言葉で、日本における山の重要性、杉の木が国策で植えられましたが、その後輸入木を入れてしまったことから杉の木の手入れができなくなり、それが自然災害を起こし、もしかしたら花粉症まで引き起こしたのかな? そんな感じも受けるリアルなお話でしたね。


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ムツさん

 

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夫の公一さんと

 

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ブドウ畑をしている新井さん

 

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秩父の集落

 

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農家を辞め気を植え

 

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春には桜が

 

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