2020年作品、バルボラ・ハルポヴァー ヴィート・クルサーク監督、テレザ・チェジュカー アネジュカ・ピタルトヴァー サビナ・ドロウハー出演。
巨大な撮影スタジオに3つの子供部屋を造り、幼い顔立ちの18歳以上の3名の女優が“12歳・女子”という設定のもと、部屋に設置されたパソコンを使いSNSで友達を募集した。 すると、2,458名もの成人男性がコンタクトを取り、卑劣な誘いを仕掛けてきた。
精神科医、性科学者、弁護士や警備員など専門家の万全なバックアップやアフターケアを用意し、10日間撮影を続けた。 すると、撮影されているとは気づかず、未成年に対する容赦ない欲望の行動は徐々にエスカレートし、児童への性的搾取者が徐々に本性を現し始める……。
チェコ映画ですが、ショッキングな内容であり、これはチェコだけの問題ではないでしょうね。
監督は二人、バルボラ・ハルポヴァーとヴィート・クルサークですが、そもそもチェコのドキュメンタリーはなかなか見る機会はありませんね。
二人が、SNSでの幼児虐待問題を取り上げるために、12歳くらいに見える女優のオーディションから始まります。 多くの女優さんが、子供っぽい服装で面接を受けますが、選ばれたのはテレザ・チェジュカー アネジュカ・ピタルトヴァー サビナ・ドロウハーの三人でした。
セットを作り、三人の12歳の少女が過ごすだろう部屋を作り、それはSNSをするときに背景が映るからです。 そして、架空の名前でアカウントを作り、2つのツールでSNSに登録します。 そして開設直後からコンタクトが殺到します。
そして会話を始めますが・・・
今作は大きな問題提起をしていますね。 自分の逸物をあからさまに写し、少女に送りつけていく者、そしてこちらもプロのヌードを撮らせてくれるモデルさんを使い、フェイクのセクシー画像を撮って、粘着質な相手に送ると、それを逆手にとって、さらに卑猥な要求をしてくる者、ここまでくると脅迫です。 さらに撮影班は実際に男達と会う設定もしていきます。
ただ、この作品の中で、たった一人だけ、まともな男性が登場し、彼だけはボカシがなくなっていきます。 そして被験者役の女優さんが感動のあまり涙するところ、見ているこちらも泣けてくる誠実さでした。 しかしここで泣けるってことは、いかに下衆な輩が多いってことなんですよ。 こうはなりたくない、そう肝に銘じる作品でした。
選ばれた3人
そして万全のスタッフが
撮影を開始する
たった一人まともな男性が