2019年作品、アシフ・カパディア監督、ディエゴ・マラドーナ出演。
1986年のFIFAワールドカップメキシコ大会ではアルゼンチン代表として、神の手ゴールと5人抜きドリブルによってチームを優勝に導いたディエゴ・マラドーナ。 移籍したイタリアのSSCナポリでは、クラブ史上初となるセリエA制覇を成し遂げた。
“天才”や“英雄”と称えられる一方、プライベートではマフィアとの交際や愛人とのスキャンダル、コカインでの逮捕によって“トラブルメーカー”として知れ渡るようになる。
昨年末に急逝した天才プレーヤーの伝記作品です。
監督はアシフ・カパディア、見たい作品が数作ありますが、初めて作品を見る監督です。
今作は急逝して、彼の生涯を振り返るのかと思いましたが、そうではなく、彼の光と影を扱った存命中に作られたドキュメンタリーです。
姉ばかりの兄弟の中に生まれたただ一人の男のディエゴ。 両親から大事に育てられますが、貧困層に生まれた中で、彼がプロ契約をして一家を背負う事になりました。
しかし劇的に彼のサッカー人生が変わったのはやはりヨーロッパのチームの移籍ですね。 初めに契約したのはFCバルセロナでしたが、ここでは彼は消化不良。 怪我、病気、またこの頃からコカイン疑惑が付き纏っていました。 そして彼が次の先に選んだのが、なんとセリエAのナポリでした。今でも強豪チームではないナポリですが、
カップ戦の優勝はありますが、過酷なリーグ戦を勝ち抜いて優勝したのはマラドーナの在籍期間だけですね。 近年は検討しているようですが優勝には届いていません。 いかに彼にカリスマ性があったか、ということでしょうね。
そんな彼の栄光と、さらには伝説の神の手、五人抜き、優勝と、次のワールドカップの開催地がイタリアになり、アルゼンチンとイタリアの対決地がナポリになってしまった不幸。そこから彼の歯車がどんどん狂っていった、そして長男の誕生と、全て逆回転していく彼の人生は、波乱万丈ですね。
コカインは最後までおそらく立ちきれなかったんでしょうね。 60歳という早すぎる死、晩年の力士のような体格は、なんか痛々しかったですが、代表監督になってワールドカップに出場したのも、やはりそういう卓越したものがあったことには変わりはありませんね。
父と母と
そして躍動するマラドーナ
ナポリ移籍
大きな期待を背負って
優勝に導く
そしてワールドカップでも
しかし・・・
スキャンダルにドラッグに