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内なる獣性

2020年作品、ルドヴィコ・ディ・マルティーノ監督、ファブリツィオ・ジフーニ リノ・ムゼーラ モニカ・ピゼッドゥ アンドレア・ペンナッキ出演。


今も戦場で体験した記憶に苦しむ、レオニダ・リヴァ元大尉(ファブリツィオ・ジフーニ)。 彼は医師の処方する薬に頼って生活していた…。 今は妻子と別れて暮らすレオニダは、幼い娘のテレサ(ジャーダ ・ガリアルディ)の、ラグビーの試合の観戦に訪れる。
別居中の妻アンジェラ(モニカ・ピゼッドゥ)と声を交わしますが、息子のマティア(エマヌエーレ・リンファッティ)は家族と離れて暮らす父親に反発している様子だった。 

その夜はマティアとテレサが、父レオニダの家を訪ねる日だった。 しかし途中立ち寄ったハンバーガー店でマティアが目を離した隙に、テレサが行方不明となってしまう。店員は彼女の悲鳴を聞いていた。 マティアから連絡を受けるや、ただちに現場に駆け付けるレオニダ。
彼が到着した時、通報を受けた警察も駆けつけてきた。 シモネティ刑事(リノ・ムゼーラ)がレオニダに声をかけるが、そこに怪しい4WD車を発見したとの無線連絡が入る。 警察無線を聞いたレオニダは車に乗り込むと、制止する刑事を跳ね飛ばして走り出す。 違反を繰り返しながら車を疾走させたレオニダは、無線を頼りに目的の車を発見した。
追跡するパトカーは、カーチェイスの果てに事故を起こして横転するが、後を追ったレオニダは停止した4WD車に迫る。 慌てて走り出した車に彼はしがみ付くが、振り払われ逃してしまったレオニダ。 犯人を見失い、手がかりも掴めずにいるシモネティ刑事は、レオニダ・リヴァ元大尉の資料を入手する。
30年間軍務に就き、特殊部隊員として戦地を転々としたレオニダは、任務で大きな失敗を犯していた。 除隊してから3年になるが、まだ精神状態は不安定で、医師の勧めるセラピーを拒否し、薬の服用に頼っていると記されている。

レオニダが戦地で作った敵が誘拐犯かもと推測し、警察に構わず動いた彼は、捜査する側にとっても危険な存在になる、と危惧するシモネティ刑事。
その頃レオニダは、誘拐犯が落としたポーチに入った違法薬物を、街角に立つ売人に見せていた。 薬物の出所を聞き出そうとするが、警官と疑われた彼は、売人の用心棒に襲われてしまう。 格闘の末に相手を倒したレオニダは売人をナイフで脅し、薬物はマスティフ組が仕切っていると知り、一味のたまり場を聞き出した。
一味が集まるクラブに現れた彼は、電話をやり取りする怪しい女に気付く。 その女の後をつけるレオニダだった。


なかなかのサスペンスアクションでした。
監督はルドヴィコ・ディ・マルティーノ、初めて作品を見る監督です。
主演はファブリツィオ・ジフーニ、「人間の値打ち」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14821648 に出演していました。
シモネティ刑事役はリノ・ムゼーラ、初めて見る俳優さんですが、良い重しになっている役でした。


物語は精神的にトラウマを抱えている、元特殊部隊のリヴァのお話です。 妻や子供と別れ、強い薬を手放すことがきない彼ですが、娘が誘拐される事件が起きます。 警察は、リヴァにも疑いの目を向けますが、彼は自分の嗅覚で娘の居処を探し始めます。


今作はなかなか面白い3者の展開になっていきます。 決してリヴァはめちゃくちゃ強いわけではありませんが、それが人間味があって良い感じになっている秀作です。


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元特殊部隊で、トラウマから薬に頼っているリヴァ

 

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妹とが一緒の時に誘拐されたマティア

 

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そして単独で追いかける

 

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シモネティ刑事はリヴァを疑うが

 

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彼は失態から部隊を全滅させてしまった

 

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そして彼は娘を救いに渦中に

 

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