1973年作品、マイク・ニコルズ監督、ジョージ・C・スコット トリッシュ・ヴァン・デヴァー ポール・ソルビノ フリッツ・ウェーバー出演。
海洋動物学者として世界的に著名なジェイク・テリル博士(ジョージ・C・スコット)は、フロリダの沖合い遠くの小島にイルカを研究するための研究所を持っていた。 現代科学の粋を集めて建設された施設で、6人の助手たちと共に、1頭のイルカに簡単な英語を教えていたが聡明なテリルは自分の研究が、政治の力によって悪用される危険性を充分知っており、スポンサーである財団にも報告していなかった。
海洋動物学者として世界的に著名なジェイク・テリル博士(ジョージ・C・スコット)は、フロリダの沖合い遠くの小島にイルカを研究するための研究所を持っていた。 現代科学の粋を集めて建設された施設で、6人の助手たちと共に、1頭のイルカに簡単な英語を教えていたが聡明なテリルは自分の研究が、政治の力によって悪用される危険性を充分知っており、スポンサーである財団にも報告していなかった。
だが、政府の調査機関では早くもそのことをかぎつけて、テリルの研究に対する調査を開始していた。 テリルが母親代わりになって育てたイルカはファー(アルファー)と名づけられ、彼を「パー(パパ)」と、呼吸孔から出す可愛い声で呼ぶほどに成長していた。
いってみれば、ファーはテリルと彼の妻マギー(トリシュ・ヴァン・デベール)の1人息子のような存在だったのだ。 テリルはそんなファーに花嫁を与えることにした。 この牝イルカはビー(ベータ)と名づけられた。 プールで楽しそうに遊び廻る2頭のイルカは幸福そうだった。
ファーがビーにイルカの言葉を教わったため、一時テリルとの英語による会話に応じなくなるという問題が起こったが、それが解決すると学習はどんどん進むようになり単語をいうだけだったファーが構文も覚えるようになった。
ビーもファーから教わって、人間との会話ができるようにまで成長した。
財団がテリルの研究に介入し始めたのは、その頃だった。水上飛行機で島にやってきた財団管理官デマイロ(フリッツ・ウェーバー)は、研究の具体的成果をこれ以上秘密にするなら、援助を打ち切ると通告してきた。 やむなくテリルは彼に研究所の中を案内し、そして政府の調査機関員マホニー(ポール・ソルビノ)の訪問を許してしまった。マホニーはデマイロの弱点を握り、圧力をかけていたのだ。
翌日、島を訪れたマホニーはテリルの非協力的な態度を感じ取り一通りの研究施設とイルカを見ると去っていったがすぐにまた1人の部下を連れ密かに引き返してきて、テリルたちに悟られないように島のジャングルの中にひそんだ。 次にやってきたのは財団の理事5人だった。 一同はテリルと会話を交わすファーに眼を見はり、テリルとマギーを財団事務局に招待した。 だが、異様な雰囲気に気づいたテリルは急いで島に戻ったが、すでにファーとビーは研究助手のデビッド(ジョン・コークス)に連れ去られていた…
一種のSFサスペンスですね。
テリル役はジョージ・C・スコット、「博士の異常な愛情」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15133678 を記事にしています。
マギー役はトリシュ・ヴァン・デベール、記事にした作品はありません。
物語はテリルという海洋動物学者がいるか研究をする中、イルカに言葉を教えることに成功します。 頭のいいイルカとの会話がだんだんとできるようになり、しかしその研究は、ある財団がスポンサーとなり、そこから政府も注目してきます。
イルカはファーと名付けられ、雌イルカをあてがい、ビーと名付けられ、2頭は仲良くなっていきます。 しかしだんだんと人間の思惑がこの研究を覆っていきます。
今作は、イルカとのシーンはのどかで夢があるんですよね。 しかしその裏に潜むどす黒さがなかなかエグイんですよね。 ただ、殺伐さになる前に、決着がついて行く、そんな展開に思えました。
ファーとビー
テリルの研究が受け入れられつつあった
人間の言葉を
そして馴染んでいき
子供のように
体調も気づかい
しかし人間に利用されようとしていく