anttiorbの映画、映像の世界

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家族を想うとき

2019年作品、ケン・ローチ監督、クリス・ヒッチェンズ デビー・ハニーウッド リス・ストーン ケイティ・プロクター出演。

イギリス・ニューカッスルに住むリッキー(クリス・ヒッチェンズ)とアビー(デビー・ハニーウッド)夫妻の一家。 マイホーム購入の夢を叶えるためにリッキーはフランチャイズの宅配ドライバーとして独立し、アビーはパートタイムで介護福祉士の仕事をしている。
個人事業主とは名ばかりで、理不尽なシステムによる過酷な労働条件に振り回されながらも働き続けるリッキー。 一方アビーも時間外まで一日中働いている。 家族のために身を粉にして働くリッキーを、アビーや子供たちは少しでも支えようとし、互いを思いやり懸命に生きる家族4人。
しかし仕事により家族との時間が奪われていき、高校生の長男セブ(リス・ストーン)と小学生の娘ライザ・ジェーン(ケイティ・プロクター)は寂しさを募らせていった。そんな中、リッキーがある事件に巻き込まれる…
 
これは切ないお話でしたね。
監督はケン・ローチ、近作は「わたしは、ダニエル・ブレイク」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/14812044 も結構心に刺さる作品でした。
主演はクリス・ヒッチェンズ、この作品で初めて見る俳優さんでした。
妻役はデビー・ハニーウッド、彼女も今作で初めて見ます。
 
物語は、生活が苦しくなり、宅配ドライバーになることを決めた夫・リッキーとその家族のお話です。 しっかり仕事をこなせば手取りがいいと聞かされたこの仕事、友人から進められましたが、ここは雇用ではなく、個人事業主となる契約なんですね。 そしてそれを管理する末端のシステム、ギャヴィンという元締めの元、仕事を割り当てられこなしていきます。
宅配サービスでは地域一番となりあがった彼のシステムは結構きついもので、車を借りると身入りが少なくなるので、借金をして無理して購入することに。 そのため介護士の仕事をしていた妻の車を手放した荷が、後々響いてきます。
 
今作は、形を変えるとどこの国でもある、生活の苦労ですが、そのため身近なお話に心がキュウキュウします。 どんどん家族が崩壊していく、今まで優等生だった長男が、学校に行かなくなり、自己主張を仲間と始めてしまいます。 さらに万引きも、息子の心も理解できなくなり、さらには妻の仕事も苦労の連続なんですね。
そしてラストがなんとも厳しい場面で終わります。 どちらに転ぶかわからないラストシーン、せめて家族の絆を取戻して危機を乗り越えていって欲しいところなんですがね。
 

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宅配の仕事を決めるリッキー

 

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そして介護の仕事のアビー

 

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ギャビンの仕事は苛酷

 

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そして二人の子供たちの心は

 

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娘が仕事を手伝ってくれる

 

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しかしこれが・・・

 

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